メルカドリブレ(ティッカー:$MELI)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $10.48 | $8.48 | 〇 |
売上高 | $5.07B (YoY +41.2%) | $4.68B | 〇 |
業績ハイライト
収益成長
- 第2四半期の連結収益は51億ドルで、前年同期比40%以上の成長を達成
利益率の向上
- 営業利益は7億2600万ドル
- 純利益は5億3100万ドルで、純利益率は10.5%(過去8年間で最高)
コマース事業の好調
- ブラジルのGMV成長率は36%で、2021年以来最高水準
- メキシコでも好調を維持し、アルゼンチンでは販売アイテム数がプラス成長に転じる
フィンテック事業の拡大
- 月間アクティブユーザー数が5000万人を突破
- クレジットカード発行枚数が160万枚に達し、TPVは前年比3倍に成長
物流ネットワークの強化
- 米国テキサス州に初の海外フルフィルメントセンターを開設
- ブラジル・サンパウロ近郊の配送センターにロボット技術を導入
質疑応答ハイライト
コマースとフィンテックの相乗効果
- コマースとフィンテック事業は相互に補完し合い、成長を加速
- クレジット提供がコマース成長を促進し、同時にフィンテック価値提案も強化
- マーケットプレイスの大規模ユーザーベースがフィンテックサービス拡大に貢献
ブラジルのGMV成長要因
- 商品選択の改善、1P(自社在庫)の拡大
- 価格競争力の強化
- 配送サービスの改善(高速配送、遅延配送オプション、フルフィルメント拡大)
- 地域・カテゴリー・ユーザーセグメント別の戦略最適化
- プロモーション・マーケティング施策の機動的な調整
- 決済エコシステム(Buy Now Pay Later、クレジットカード等)の浸透
クレジット品質と成長戦略
- NIMALの低下は主にクレジットカードポートフォリオ比率の上昇によるもの
- 個別商品ポートフォリオのNIMALは安定または改善傾向
- クレジットブックは51%成長し49億ドルに到達、高い収益性を維持
- スコアリングモデルの改善により、コホートの回収期間が短縮
- 戦略的重要性からクレジットカード事業を積極的に拡大中
フィンテック事業の収益性
- アルゼンチン、ブラジル、メキシコの3大市場全てで黒字化を達成
- ブラジルとメキシコではクレジットブックとアクワイアリング事業が牽引
- アルゼンチンではウォレット事業の強みが収益性に貢献
メキシコ銀行ライセンス取得の意義
- 金融サービスの更なる展開と競争力強化が可能に
- 給与振込口座の提供など、新たな商品・サービスの追加が可能に
- マーケットプレイス、アクワイアリング事業、フィンテックサービスの相乗効果を活かした強みを持つ
AI・GenAIの活用状況
- 全社的にAI・GenAIの活用を推進中
- 商品レビューの要約・統合、セラーからの回答の自動生成などに活用
- 開発者の生産性向上、カスタマーサポートの効率化・精度向上にも貢献
- 検索機能のセマンティック化により、ユーザーの意図に沿った結果表示を実現
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