アップラビン(ティッカー:$APP)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.67 | $1.42 | 〇 |
売上高 | $1.48B (YoY +40%) | $1.38B | 〇 |
📊 業績ハイライト
売上・利益・キャッシュフロー
指標 | 数値 | 前年同期比 | 前四半期比 | コメント |
---|---|---|---|---|
総売上高 | $1.5B | +40% | — | 広告セグメントが成長を牽引 |
調整後EBITDA | $1.0B | +83% | +600bps(マージン) | マージン68%、前年同期から6ポイント改善 |
調整後EBITDAマージン | 68% | +6pp | +6pp | 高効率な運営による利益拡大 |
フリーキャッシュフロー | $826M | +113% | +19% | EBITDAからのフロースルー82% |
現金・現金同等物 | $551M | — | — | |
発行済株式数 | 338M(期末) | — | -3.4M(買戻し) | $1.2B分の自社株買いで希薄化防止 |
セグメント別パフォーマンス:広告事業
指標 | 数値 | 前年同期比 | コメント |
---|---|---|---|
広告売上 | $1.16B | 不明 | Web広告とAI改善が主因 |
広告セグメント調整後EBITDA | $943M | 不明 | マージン81%、広告部門単体の利益性が高い |
フロー・スルー率(QoQ) | 104% | 高水準 | 一部一過性コスト調整後でも100%を維持 |
戦略的動き・重要事項
- ✅ ゲーム事業の売却:Triple Dot Studiosへの売却契約締結($400M現金+20%持分)。2025年Q2中にクロージング予定。
- ✅ 広告事業に集中:今後のガイダンスは広告部門に限定。
- ✅ AIモデルの改良:AXONモデルの進化を継続。自動広告生成やWeb最適化も推進中。
- ✅ Web広告の進捗:eコマース広告のランレートは$1Bを突破。既に600社以上の顧客。
- ✅ 自己株買い実施:3.4M株、$1.2B規模の自社株買いを実行済。
2025年Q2ガイダンス(広告セグメント)
指標 | 数値(ガイダンス) | コメント |
---|---|---|
売上 | 約$1.19B〜$1.21B(推定) | 成長率3〜5%のQoQ成長を想定 |
調整後EBITDA | $970M〜$990M | マージン維持(81%)が見込まれる |
💬 質疑応答ハイライト
📈 Q: Q2のガイダンスは保守的?成長鈍化の兆しか?
A(Adam Foroughi)
- Q1→Q2は通常成長が鈍化する季節性あり(例年Q2のみが一桁成長)。
- 自己学習の強化に加え、Web広告や自動化ダッシュボードの導入が進展中。
- 20〜30%成長目標を維持、ただし短期的に超える可能性も。
🧠 Q: 広告パフォーマンス向上の鍵は?
A(Adam Foroughi)
- 機械学習の精度とROASの向上がカギ。
- 動的広告生成(Generative AI)の導入で、より高いレスポンス率を狙う。
- 広告主別の最適化も今後の施策に含まれる。
🛒 Q: eコマース広告の顧客維持率と拡大ペースは?
A(Adam Foroughi)
- 年間$250K以上を使う広告主のチャーン率は3%未満。
- チームは小規模(20名)で、オンボーディングは限界に。
- 近日中にセルフサービスポータルを選抜顧客向けに提供 → グローバル展開へ段階的に拡大予定。
🔍 Q: Web広告では高単価商品の対応に課題?
A(Adam Foroughi)
- 高単価商品の即時コンバージョンは困難。
- 現状は低〜中価格帯商材に最適化。
- ただし今後はメール登録や通話といった中間指標の最適化も検討。
🎯 Q: 自動広告生成のメリットは?
A(Adam Foroughi)
- 現在は広告主が数十本の動画を用意→Generative AIで数百〜数千の動画生成を目指す。
- 視聴者ごとのパーソナライズが可能になれば大幅なコンバージョン率向上を見込める。
🌎 Q: Web広告の国際展開の時期は?
A(Adam Foroughi)
- 現状は米国市場限定。
- セルフサービスツールの完成後にグローバル展開を視野。
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