ホームデポ(ティッカー:$HD)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.13 | $3.04 | 〇 |
売上高 | $39.7B (YoY 14.1%) | $39.07B | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $14.93 | $15.76 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $163.96B | $164.35B | × |
📈 業績ハイライト
第4四半期および通期業績
指標 | 第4四半期 2024 | 第4四半期 2023 | 通期 2024 | 通期 2023 |
---|---|---|---|---|
売上高 | $39.7B | $34.8B | $159.5B | $152.7B |
既存店売上高 (全社) | +0.8% | – | -1.8% | – |
既存店売上高 (米国) | +1.3% | – | -1.8% | – |
調整後1株当たり利益 (EPS) | $3.13 | $2.86 | $15.24 | $15.25 |
営業利益率 | 11.3% | 11.9% | 13.5% | 14.2% |
調整後営業利益率 | 11.7% | 12.1% | 13.8% | 14.3% |
- 🟢 ポジティブ要因
- 売上高は前年比+4.5%増加 し、1595億ドルに達した
- 第4四半期の米国既存店売上高は+1.3% と回復傾向
- 15の米国地域でプラス成長
- プロ顧客向けのエコシステム拡充により1,000億ドルの追加売上を実現
- オンライン売上は9%増 と好調
- 🔴 ネガティブ要因
- 通期の既存店売上高は-1.8%と低調
- 大規模リモデリングプロジェクトは引き続き低迷
- 営業利益率は前年同期比で低下(11.9% → 11.3%)
- SRS買収によるミックス変化が利益率を圧迫
2025年の見通し
指標 | 2025年見通し |
売上成長率 | +2.8% |
既存店売上高成長率 | +1.0% |
調整後EPS成長率 | -2.0%(52週ベースでは横ばい) |
営業利益率 | 13.0% (前年13.5%) |
調整後営業利益率 | 13.4% (前年13.8%) |
設備投資 | 売上の2.5% |
- 成長要因
- SRSの通年貢献(前年比+6.4Bドル)
- 13店舗の新規出店予定
- プロ顧客向けサービスの拡充(トレードクレジット、注文管理)
- リスク要因
- 住宅市場の低迷が続く可能性
- 高金利環境がリモデル需要を圧迫
- SRS買収による営業利益率の低下
💬 質疑応答ハイライト
住宅市場と売上成長の関係
Q: 住宅市場の低迷が続く中、1%の既存店売上高成長の根拠は?
A:
- 住宅売買の低迷は続いているが、消費者の資産状況は良好
- 住宅価格の上昇(+50% 2019年比)とHELOCの増加がプラス要因
- 2025年に大規模リモデルが本格的に回復するとは想定していない
市場シェアとプロ顧客
Q: プロ顧客向けのエコシステム拡充で市場シェアはどの程度拡大?
A:
- 2024年には17市場で10億ドルの追加売上を達成
- 2025年には新たに注文管理やトレードクレジットを展開予定
- SRSとの連携によるクロスセルが売上拡大を後押し
コスト管理と営業利益率
Q: 2025年の営業利益率が低下する理由は?
A:
- SRS買収によるミックス変化が-15bpsの影響
- 設備投資(新店舗建設)が増加
- 売上+1%ではオペレーティングレバレッジが働きにくい
📈 総括
🟢 ポジティブ要因
✅ 売上は成長を維持(+4.5%)し、1595億ドルに到達
✅ プロ顧客向けエコシステムが大きく進展し、1,000億ドルの追加売上を達成
✅ オンライン売上+9%成長とEC戦略が奏功
✅ 新規出店(12店)およびSRSの成長が今後の売上を押し上げ
🔴 ネガティブ要因
⚠ 大規模リモデリングの回復が遅れる可能性
⚠ 営業利益率が低下(SRSの影響で-40bps)
⚠ 2025年のEPSは前年から-2%減少の見通し
コメント