センチネルワン(ティッカー:$S)の2025年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.22 | -$0.21 | × |
売上高 | $225.52M (YoY +29.5%) | $222.33M | 〇 |
ガイダンス 2026Q1売上高 | $228M | $235.47M | × |
ガイダンス 通年売上高 | $1.0095 ($1.007~$1.012B) | $1.03B | × |
業績ハイライト
売上・成長率
指標 | 2025年度Q4 | 前年同期比 |
---|---|---|
売上高 | 2億2600万ドル | +29% |
通期売上高 | 8億2100万ドル | +32% |
年間経常収益 (ARR) | 9億2000万ドル | +27% |
Q4純新規ARR | 6000万ドル | 前年同期比フラット |
通期純新規ARR | 2億ドル(+2%) | +2% |
- Q4は全体的に堅調な成長を維持し、全指標でガイダンスを上回る結果を達成。
- 特にデータ・AI・クラウド関連ソリューションの成長が顕著。
- 国際市場の売上は前年同期比+36%、全売上の37%を占める。
- **契約残高(RPO)**は12億ドルに到達し、前年同期比+30%と加速。
- 10万ドル以上のARRを持つ顧客数は1411社(+25%)。
収益性・マージン改善
指標 | 2025年度Q4 | 通期 |
営業利益率 | +2%(黒字転換) | +3~4%(2026年度ガイダンス) |
フリーキャッシュフロー(FCF)マージン | +1% | 2026年度は営業利益率を数ポイント上回る見通し |
粗利益率(Q1ガイダンス) | 約79% | 年間78.5~79.5%見込み |
- 2025年度Q4に初の営業黒字を達成(計画より早い黒字化)。
- フリーキャッシュフローもプラス転換し、持続的な利益成長の基盤を確立。
- 通期での営業利益率もプラス転換予定。
業績見通し(2026年度)
指標 | 2026年度ガイダンス |
売上高 | 10.7~11.2億ドル(+23%) |
純新規ARR | 2億ドル(+2%)(Deceptionソリューション廃止の影響を除くと+5~9%) |
営業利益率 | +3~4%(黒字継続) |
フリーキャッシュフロー | 営業利益率を数ポイント上回る見込み |
- Deception(欺瞞型セキュリティ)ソリューションの廃止により、純新規ARRに約1000万ドルの影響。
- ただし、Deception廃止を除けば、純新規ARR成長率は**+5~9%に改善**。
- 売上高は10億ドル超えを達成する見込み。
- 営業利益率とフリーキャッシュフローは継続的に改善し、収益性を確保。
質疑応答ハイライト
Q1: Lenovoとのパートナーシップの進捗は?
- 回答(CEO Tomer Weingarten):
- 現在Go-to-Market戦略を整備中で、影響は2026年度後半から本格化。
- 本格的な収益貢献は2027年度以降を想定。
Q2: 営業戦略の進化について
- 回答(CEO Tomer Weingarten):
- 営業の生産性向上とプラットフォーム販売の強化に重点。
- 価格柔軟性を高め、エンタープライズ顧客の拡大を狙う。
- AI・クラウド・データソリューションの採用が加速しており、営業成長のカギ。
Q3: Deceptionソリューションの廃止が業績に与える影響は?
- 回答(CFO Barbara Larson):
- ARRに約1000万ドルの減少影響。
- 売上成長に対しては約1%の押し下げ要因。
- ただし、戦略的により成長可能性の高い領域(AI・データ・クラウド)へ投資シフト。
Q4: AIとクラウドソリューションの成長の可能性は?
- 回答(CEO Tomer Weingarten):
- Q4にAI関連契約を300件超獲得。
- AI SIEM(Security Information and Event Management)とPurple AIが急成長。
- クラウドセキュリティもQ4に過去最大の契約を獲得。
- これらの分野が2026年度の成長エンジン。
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