ルート(ティッカー:$ROOT)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.52 | -$1.21 | 〇 |
売上高 | $289.2M (YoY +286.6%) | $270.2M | 〇 |
業績ハイライト
財務業績
- 第2四半期の純損失は800万ドルで、前年同期比79%改善
- 2四半期連続で営業利益とプラスの調整後EBITDAを計上
- 営業利益は400万ドル、調整後EBITDAは1200万ドルで、前年同期比でそれぞれ2900万ドル、2400万ドル改善
事業成長
- 新規契約件数、有効契約件数、総引受保険料、総既経過保険料が前年同期比で倍増
- パートナーシップチャネルでの新規契約が前年同期比120%成長
アンダーライティングパフォーマンス
- グロスコンバインドレシオが100%未満で、前年同期比18ポイント改善
- グロス事故年度損害率は62%で、前年同期比2ポイント改善
資本と流動性
- 6月30日時点の拘束されていない資本は4億4700万ドル
- 4四半期連続で営業キャッシュフローがプラス
質疑応答ハイライト
競争環境と成長戦略
- 競争が激化する中、ターゲットとする単位経済性を維持しながら成長
- 長期的な成長機会:
- パートナーシップチャネルの拡大
- 州展開の継続(現在34州、米国人口の約75%をカバー)
- 新しいマーケティングチャネルへの投資
経費管理と技術投資
- 固定費ベースの適正化を継続しつつ、戦略的に人員を拡大
- 製品開発チームへの投資増加
- 第2四半期に内部開発ソフトウェアコストの償却加速(150万ドル)があったが、今後は継続しない見込み
- 経費ベースは拡張可能で、今後も営業費用比率の改善が期待される
契約件数の成長と季節性
- 第2四半期は典型的な季節性により、第1四半期と比較して新規契約が減少
- 四半期中、契約件数は着実に成長
- 第3四半期も契約件数は概ね横ばいで推移
マーケティングコストと競争環境
- 競争激化により、顧客獲得コストは1年前と比較して上昇
- しかし、依然として顧客を採算性良く獲得し、期待リターンを達成
- 未開拓のマーケティングチャネルに多くの機会があると認識
- 競合他社が過度に積極的になった場合は、規律を保ち撤退する用意がある
損害率の見通し
- 第2四半期は主にコロラド州での嵐の影響で、数ポイントの天候要因あり
- 第2四半期と第3四半期は天候の影響を受けやすい傾向
- 現在の料率水準に満足しており、大幅な料率変更は予定していない
- 一部の州では穏やかな料率引き下げの可能性あり
資本構造の最適化
- 事業成績の改善に伴い、資本コストの低下を期待
- 7月に現在の債務の期限前償還ペナルティが失効
- 金融費用を大幅に削減することを目標とし、利息費用削減のオプションを積極的に検討中
テレマティクスの採用率
- 2週間から2ヶ月のデータを活用し、将来の損害コストを高精度に予測する技術を保有
- 直販チャネルでは、大多数の顧客がRootアプリをダウンロードし、何らかの形でテレマティクスデータを共有
- 業界でも最も高いテレマティクス採用率の1つである可能性
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