ロイヤルカリビアン(ティッカー:$RCL)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.21 | $2.75 | 〇 |
売上高 | $4.11B (YoY +16.8%) | $4.05B | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $11.40 ($11.35~$11.45) | $11.07 | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 調整後1株当たり利益は3.21ドル、ガイダンスの中央値を0.51ドル上回った
- 純イールドは前年同期比13.3%増加
- 乗船率は108.2%、イールド成長に約300ベーシスポイント寄与
- 調整後EBITDAは16億ドル、粗EBITDAマージンは38%
通期見通し
- 純イールドは前年比10.4%~10.9%増加と予想、従来予想から115ベーシスポイント引き上げ
- 燃料を除く純クルーズコストは約6%増加と予想
- 調整後1株当たり利益は11.35~11.45ドルに引き上げ
その他のハイライト
- Trifectaの目標を18ヶ月前倒しで達成
- 四半期配当金0.40ドルを再開
- 第2四半期末の流動性は38億ドル
- レバレッジ比率は新造船の影響を除くと3.5倍未満に改善
質疑応答ハイライト
第4四半期のイールド見通しについて
- 第4四半期のイールド成長率約5%は、前年同期の高い乗船率が影響
- 2019年比では第4四半期のイールドは25%増加しており、引き続き強い成長を示している
- 価格上昇が主な成長要因となっている
- 2025年の予約状況も好調で、価格は上昇傾向にある
中国市場とOvation号の配置変更について
- Ovation号を中国から西海岸に配置変更したのは、市場選択の柔軟性を活かした戦略的判断
- 中国市場の長期的可能性への信念は変わっていない
- Spectrum号は上海で好調な運航を続けている
- カリフォルニア市場は世界第6位の経済規模を持ち、成長の機会が大きい
- 将来的には中国への配船をさらに発表する予定
2025年のイールド見通しについて
- Utopia号の通年稼働とStar号の半年稼働が2025年のイールド改善に寄与する見込み
- Xcel号とRoyal Beach Clubは2025年後半からの稼働のため、2026年により大きな影響を与える
- 既存船のlike-for-likeの価格上昇も2025年のイールドに大きく寄与する見込み
- オンボード消費の継続的な成長も期待される
株主還元の方針について
- 配当金の再開は、目標とする財務指標の達成を反映したもの
- 今後は配当と自社株買いの両方を通じて株主還元を行う方針
- 負債/EBITDA比率3.25~3.5倍のゾーンを維持しながら、競争力のある配当と機会に応じた自社株買いを行う
- バランスシートのさらなる最適化や無担保化にも取り組む
新造船の戦略について
- 長期的な視点で船舶発注を行っており、現在の発注状況に満足している
- 環境負荷低減など長期的な課題も考慮しながら船舶設計を行っている
- 小型船の検討は、ユニークな目的地へのアクセスや古い船舶の代替が主な目的
- 新しい船舶は異なるセグメントや市場、配船先に投入されている
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