エヌビディア(ティッカー:$NVDA)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.612 (YoY +461%) | $0.565 | 〇 |
売上高 | $26.04B (YoY +262%) | $24.69B | 〇 |
ガイダンス 2025Q2売上高 | $28.0B ($27.44B~$28.56B) | $26.88B | 〇 |
業績ハイライト
記録的な業績
- 第1四半期の売上高は260億ドルで、前年同期比262%増加し、240億ドルの予想を大幅に上回った
- データセンター売上高は226億ドルで四半期ベースで過去最高を記録し、前年同期比427%増加した
- ゲーミング事業の売上高は26.5億ドルで、前年同期比18%増加した
AIによる需要の高まり
- ChatGPTやGPT-4oなどの大規模言語モデル(LLM)によってGPUの需要が急増している
- Meta、Tesla、OpenAIなどの大手企業がNVIDIAのAIインフラに大規模投資している
- 主権国家のAIインフラ需要も高まっており、日本、フランス、イタリア、シンガポールなどが投資している
次世代プラットフォーム「Blackwell」への移行
- 次世代AIプラットフォーム「Blackwell」は既に量産段階に入っており、第2四半期から出荷開始予定
- Blackwellは液冷と空冷の両方に対応し、x86とGraceのCPU、InfiniBandとEthernetのネットワークなど、様々な構成に対応可能
- H100からH200、BlackwellへのスムーズなトランジションとHopperとの後方互換性を実現
将来の成長に向けた布石
- 毎年新しいGPUアーキテクチャをリリースするペースを維持
- Spectrum-XでEthernetベースのデータセンターにもAIを導入可能に
- NVIDIA Inference Microservices (NIM) で最適化されたコンテナをクラウドとオンプレミスで提供
- OmniverseやDRIVE Thorなどの垂直統合ソリューションで新市場を開拓
質疑応答ハイライト
Blackwellの生産と出荷時期について
- Blackwellは既に量産段階に入っており、第2四半期から出荷開始予定
- 第3四半期にかけて出荷量が増加し、第4四半期には顧客のデータセンターで稼働開始の見込み
- Blackwellは様々な構成に対応しており、H100からH200、Blackwellへのスムーズな移行が可能
需要増加に伴うGPU供給の優先順位について
- 現在、全てのデータセンターでGPUの需要が非常に高く、供給が追い付いていない状況
- ChatGPTやGPT-4oなどの大規模言語モデル(LLM)によってGPUの需要が急増している
- AIスタートアップや主権国家のAIインフラ需要も高まっており、システムを早急に立ち上げることが求められている
- 顧客との契約を尊重しつつ、可能な限りのリソースを割り当てている
中国市場での競争環境について
- 中国での売上高は、過去の水準から大幅に減少している
- 技術的な制限により、中国市場ではより競争が激しくなっている
- 中国の顧客にできる限りのサービスを提供するよう努めている
技術革新のペースと今後の方向性について
- 毎年新しいGPUアーキテクチャをリリースするペースを維持していく
- InfiniBand、Ethernet、NVLinkの3つのリンクを強化し、より高速なネットワークを実現
- 新しいCPU、GPU、ネットワークNIC、スイッチなどを継続的に開発
- CUDAとソフトウェアスタックにより、投資を無駄にせず常に最新のパフォーマンスを提供
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