オン(ティッカー:$ONON)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.18 | $0.23 | × |
売上高 | 752M (YoY +32.2%) | $707M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | CHF 2.29B | CHF 2.20 | 〇 |
業績ハイライト
売上高
- Q3売上高は過去最高の6億3,580万スイスフラン(前年同期比33.2%増、為替の影響を除く)
- 1週間で100万足以上の靴を販売した初めての四半期
- D2C売上高は2億4,670万スイスフラン(前年同期比50.7%増、為替の影響を除く)
- 卸売売上高は3億8,910万スイスフラン(前年同期比24%増、為替の影響を除く)
地域別業績
- 米州:3億9,550万スイスフラン(前年同期比34.5%増、為替の影響を除く)
- EMEA:1億6,580万スイスフラン(前年同期比15.2%増、為替の影響を除く)
- APAC:7,460万スイスフラン(前年同期比85.7%増、為替の影響を除く)
製品カテゴリー別業績
- シューズ:売上高は6,370万スイスフラン(前年同期比32.1%増)
- アパレル:売上高は2,680万スイスフラン(前年同期比33.4%増)
収益性
- 粗利益率:60.6%(前年同期比0.7ポイント改善)
- 調整後EBITDA率:18.9%(前年同期比2ポイント改善)
- 純利益:3,050万スイスフラン
通期見通し
- 2024年通期の売上高成長率見通しを30%以上から32%以上に上方修正
- 通期の粗利益率見通しを60.5%に上方修正
- 通期の調整後EBITDA率は16-16.5%の上限またはそれ以上を見込む
質疑応答ハイライト
ブランド認知度について
- 米国でのブランド認知度が前年比で倍増し約20%に
- Zendayaなど若年層向けの取り組みが奏功
- スイスなど既存市場でも認知度が30%上昇
- オリンピックを通じてパフォーマンスブランドとしての認知も向上
D2C成長の要因について
- ブランド認知度向上が主要因
- 欧州・米国で同様の成長率を記録、APACは特に高成長
- 新製品ローンチが好調
- D2C環境への投資が効果を発揮
在庫・サプライチェーンの状況
- 倉庫の自動化など供給体制の改善を実施
- 西海岸倉庫への出荷シフトなど短期的な対応も実施
- 2025年春にアトランタの自動化倉庫が稼働予定
- 年末に向けて新製品投入に備えた在庫増加を計画
イノベーション戦略について
- LightSpray技術は単なるマーケティングではなく製造プロセスの革新
- 自動化された生産ラインの構築を検討中
- 短期的な商業化は想定せず、長期的な展開を計画
チャネル戦略について
- 2025年も20-25店舗の直営店出店を計画
- 卸売の店舗数増加は抑制的に推移する見込み
- アパレル事業の成長に注力
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