アンバレラ(ティッカー:$AMBA)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.13 | -$0.19 | 〇 |
売上高 | $63.7M (YoY +2.6%) | $62.1M | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $79.0M ($77.0M~$81.0M) | $69.0M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は6370万ドルで、ガイダンスの上限に近い水準
- 前四半期比17%増、前年同期比3%増
- 非GAAPベースの粗利益率は63.3%
- 非GAAPベースの営業費用は4770万ドル
- 非GAAPベースの純損失は550万ドル、希薄化後1株当たり損失は0.13ドル
第3四半期の見通し
- 売上高は7700万〜8100万ドルの範囲を予想
- IoTと自動車の両分野で前四半期比成長を見込む
- 非GAAPベースの粗利益率は62.5%〜64%の範囲を予想
- 非GAAPベースの営業費用は4900万〜5100万ドルの範囲を予想
通期見通し
- 2025年度の売上高成長率は前年比で10%台後半を予想
- 新製品の需要増加が成長を牽引
質疑応答ハイライト
ビジョン言語モデルについて
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- CESでCV3ファミリーのチップを使用してLAVAモデルのデモを実施
- 顧客の関心が高く、特に複数カメラの映像をリアルタイムで説明する用途に注目
- CV72チップを使用して小規模モデルを実行し、カメラ上でVRMをリアルタイムで動作させる独自の提案が可能
第4四半期の見通しについて
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- 過去10年間の通常の季節性を考慮すると、第4四半期は7〜10%のマイナス成長が一般的
- 現在のガイダンスは通常の季節性の範囲内
- 在庫調整が終了し、新製品の立ち上げが進んでいることから、通常の季節性に戻ると予想
第3四半期の見通しの強さについて
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- IoT分野とAutomotive分野の両方で新製品の導入が見られる
- IoT分野では、従来よりも高いASPの新製品が導入されている
- Automotive分野では、LeapMotorとRivianがCV5チップを使用した製品の生産を拡大中
- 製品面では、CV5の立ち上げが主な成長要因
- CV22も在庫調整後に通常の成長率に戻っている
中国EV市場での展開について
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- LeapMotorの設計採用は他のOEMとの商談にもプラスの影響
- 中国市場は引き続き技術革新をリードすると予想
- 中国の複数のOEMやTier 1サプライヤーとCV3チップについて商談を継続中
- 欧米の顧客からの設計採用も重要視
製品サイクルについて
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- CV5は来年も引き続き強い成長が見込まれる
- CV72は今年末から立ち上がり、来年からIoTエンタープライズ分野で出荷開始予定
- CV72は当初従来型のニューラルネットワーク向けだが、後にソフトウェアアップグレードでより高度なモデルにも対応可能
- CV75は中低価格帯向けのCV7ファミリー製品として立ち上がる予定
新製品のマージン profile について
- CFOのJohn Young氏の回答:
- より小さなプロセスノードに移行しても、マージンプロファイルに大きな変化は見込んでいない
- 長期的な粗利益率の範囲は59%〜62%を想定
- 自動車部門の比率が高まるにつれて、この長期的な範囲に収束すると予想
中国自動車市場の価格競争について
- CEOのFermi Wang氏の回答:
- 中国市場での価格圧力は非常に高い
- 様々な製品カテゴリーで中国のOEMやTier 1サプライヤーからの設計採用は継続している
- 価格圧力はあるものの、全体的な粗利益率プロファイルは今後数四半期で大きく変化しないと予想
OpExの見通しについて
- ロードマップの実現を維持しつつ、追加支出を可能な限り抑制する方針
- CFOのJohn Young氏の回答:
- 来年度の計画には多くの要因があるが、主な焦点は非GAAPベースでの黒字化
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