クロックス(ティッカー:$CROX)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.01 | $3.56 | 〇 |
売上高 | $1.112B (YoY +4%) | $1.1B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $3.025 ($2.95~$3.10) | $3.33 | × |
ガイダンス 通年EPS | $12.675 ($12.45~$12.90) | $12.64 | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は11億ドル超で、過去最高を記録
- 調整後粗利益率は前年比330ベーシスポイント拡大の61.4%
- 調整後1株当たり利益は12%増の4.01ドル
- フリーキャッシュフローは過去最高を記録し、2億ドルの債務返済と1億7500万ドルの自社株買いを実施
ブランド別業績
- Crocsブランドの売上高は11%増の9億1400万ドル
- HEYDUDEブランドの売上高は17.5%減の1億9800万ドル
地域別業績
- 北米の売上高は3%増の4億8900万ドル
- 国際売上高は22%増の4億2500万ドル
- 中国の売上高は70%以上増加
通期見通し
- 売上高成長率は3-5%を維持
- 調整後営業利益率は約25%から25%超に引き上げ
- 調整後1株当たり利益は12.45-12.90ドルに引き上げ
質疑応答ハイライト
北米Crocsの売上見通し
- 上半期は市場全体がほぼ横ばいの中で6%成長し、シェア拡大を達成
- 下半期は消費者の慎重な姿勢を踏まえ、ほぼ横ばいを予想
- 慎重な消費者環境においても、Crocsブランドは優位性があると考えている
HEYDUDEブランドの第4四半期見通し
- 第3四半期は前年同期比14-16%減を予想
- 第4四半期は以下の要因により成長を見込む:
- 前年同期比較の緩和
- 卸売出荷のタイミング
- 新規小売店舗の貢献
- 新規国際ディストリビューターへの販売開始
- 前年第3四半期末のデジタル価格リセットの影響一巡
SG&A投資の方針
- 人材とマーケティングへの戦略的投資を重視
- 長期的な市場シェア獲得のための投資と位置付け
- 投資の例:
- Crocsの国際チーム強化
- CrocsとHEYDUDEのマーケティング機能強化
- 流通インフラの効率化
HEYDUDEブランドの長期展望
- 買収時と同様に長期的な成長性に自信を持っている
- 価値提案(軽量、快適、着脱しやすい製品)は現代の消費者に非常に魅力的
- 財務面では売上、利益率、収益性で堅調な貢献を続けている
- 新リーダーシップのもと、以下に注力:
- アイコン製品(WendyとWally)への集中
- 北米市場への注力
- 若い女性消費者へのマーケティング強化
- マーケティング投資の大幅増加
中国事業の成長
- 第2四半期は70%以上の成長を達成(前年は3桁成長)
- ブランドの関連性向上がカギ、特にクロッグとパーソナライゼーション
- デジタル・ソーシャルマーケティングを通じて強力なプラットフォームを確立
- 全チャネル(デジタル、卸売、直営店)で成長
- 今後数年間にわたり持続的な成長を予想
- Tier 1、Tier 2都市への展開に注力し、高品質なビジネスを維持
資本配分の方針
- 債務返済と自社株買いの両方を継続する方針
- 強力なキャッシュフローを活かし、柔軟な資本配分が可能
- 純有利子負債倍率の目標レンジ(1-1.5倍)を維持
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