マイクロストラテジー(ティッカー:$MSTR)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$3.20 | -$0.08 | × |
売上高 | $120.7M (YoY -3.1%) | $122.73M | × |
業績ハイライト
ブランド変更
- MicroStrategyからStrategyへ社名変更を発表
- 新ブランドはシンプルさ、継続性、野心を表現
- 新ロゴにはビットコインを象徴するオレンジ色とスタイライズされた「B」を採用
- 公式マーチャンダイズストアをstore.strategy.comでローンチ
ウェブサイト刷新
- 新しいwebサイトstrategy.comを立ち上げ
- 株価、時価総額、ビットコイン保有量などのリアルタイムデータを提供
- ソフトウェア事業のウェブサイトもstrategysoftware.comとして刷新
ソフトウェア事業の業績
- Q4の総収益は前年同期比3%減の1億2,100万ドル
- 2024年通期の総収益は前年比7%減の4億6,400万ドル
- サブスクリプションサービス収益はQ4で前年同期比48%増、2024年通期で32%増の1億670万ドル
- クラウド移行が順調に進展
ビットコイン戦略の進展
- 2024年末時点で471,107ビットコインを保有、時価総額461億ドル
- 2024年に258,320ビットコインを追加取得、総取得コスト221億ドル、平均取得価格85,447ドル
- Q4から2025年Q1にかけて、ATM株式プログラムで188億ドル、転換社債で62億ドルを調達
- Strike優先株式で5億8,400万ドルを調達
新規施策
- Bitcoin Treasury Company(BTC)としての位置づけを確立
- BTC利回りとBTCドルゲインという新しいKPIを導入
- 2025年のBTC利回り目標を15%以上に設定
- 2025年のBTCドルゲイン目標を100億ドルに設定
質疑応答ハイライト
Strike優先株式の配当について
- 配当は株式または現金で支払い可能
- 四半期配当額約1,400万ドルに対し、Q4以降200億ドル以上の資金調達実績あり
- ATMプログラムを含む複数の資金調達手段で配当支払いに十分な柔軟性を確保
未実現キャピタルゲイン課税のリスクについて
- IRSや政府関係者と対話を継続
- 大企業の暗号資産保有に対する未実現キャピタルゲイン課税への広範な支持はないと認識
- 仮に導入されても、成長率への影響は限定的と予想
- ビットコインのボラティリティ(約60%)と資本市場における資金調達コスト(5-15%)の差を活用する戦略は維持可能
コメント