フォード(ティッカー:$F)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.39 | $0.32 | 〇 |
売上高 | $48.2B (YoY +4.8%) | $42.83B | 〇 |
業績ハイライト
2024年度の主要業績
- グローバル売上高は過去最高の1,850億ドルを達成
- グローバル卸売台数は1%増の450万台
- 調整後EBITは102億ドル、利益率は5.5%
- 調整後フリーキャッシュフローは67億ドル、キャッシュ転換率は65%
- 現金残高は280億ドル超、流動性は470億ドル近く
Ford Proの業績
- 売上高は15%増の670億ドル、卸売台数は9%増
- 通期EBITは90億ドル、利益率は13.5%
- ソフトウェアおよび物理的サービスはProのEBITの13%を占める
- ソフトウェア有料サブスクリプション、装着率、月間平均収益は大幅増
Model eの業績
- 14億ドルのコスト削減を達成(バッテリー工場と次世代EV向け1億ドル増を相殺)
- 収益と卸売台数はそれぞれ35%減、9%減
- 業界全体の価格圧力の影響を受ける
Ford Blueの業績
- 収益は横ばい、正味価格上昇が卸売台数2%減を相殺
- EBITは53億ドル、利益率は5.2%
- 低収益製品の廃止により卸売台数は減少
Ford Creditの業績
- 税引前利益は17億ドル
質疑応答ハイライト
2025年度の見通し
- 調整後EBITは70-85億ドル
- 調整後フリーキャッシュフローは35-45億ドル
- 設備投資は80-90億ドル
- 第1四半期は損益均衡の見込み
- 第2四半期以降は正常化を予想
EVと将来戦略
- 小型・中型トラックとユーティリティがEVの主力
- 大型小売EVは経済性に課題、商用EVは有望
- 次世代EV開発は順調に進行
- マルチエネルギーパワートレイン戦略を採用
- ハイブリッド車の需要は引き続き強い
コスト削減
- 2024年下期に約5億ドルのコスト削減を達成
- 2025年は10億ドル以上のコスト削減を目標
- 25年モデル向け製品設計で10億ドル超のコスト削減アイデアを特定
- 保証費用と材料費の削減に注力
関税への対応
- 短期的な関税影響は管理可能
- 米国内生産比率は80%以上
- 長期的な関税は業界全体に大きな影響を与える可能性
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