マーベル(ティッカー:$MRVL)の2026年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.67 | $0.67 | 〇 |
| 売上高 | $2.00B (YoY +57.5%) | $2.01B | × |
| ガイダンス 2026Q3EPS | $0.74 ($0.69~$0.79) | $0.72 | 〇 |
| ガイダンス 2026Q3売上高 | $2.06B ($1.96B~$2.16B) | $2.10B | 〇 |
📊 業績ハイライト
📈 売上と成長率
| 指標 | 数値 | 前四半期比 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $2.06B | +6% | +58% |
| データセンター売上高 | $1.49B | +3% | +69% |
| エンタープライズ+キャリア売上 | $324M(合計) | +2% | +43% |
| コンシューマ売上 | $116M | +84% | +30% |
| 自動車・産業用売上 | $76M | 変動なし | 変動なし |
- データセンター市場が売上全体の74% を占めるまでに成長。
- エンタープライズ・キャリア市場が回復基調。Q3には**+30%の前期比成長**を見込む。
- 自動車イーサネット事業を**$2.5Bの現金取引で売却完了**。非データセンター比率がさらに縮小。
💰 利益・キャッシュフロー
| 指標 | GAAP | Non-GAAP |
|---|---|---|
| 粗利益率 | 50.4% | 59.4% |
| 営業利益率 | 14.5% | 34.8% (+870bps YoY) |
| EPS(1株あたり利益) | $0.22 | $0.67 (+123% YoY) |
| 営業キャッシュフロー | $462M | +$129M QoQ |
- EPSは前年比で2倍以上に成長。
- 営業キャッシュフローの増加により株主還元強化:$200Mの自社株買い実施。
📦 在庫・財務状況・資本政策
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 在庫 | $1.05B(前期比▲$20M) |
| 現金・現金等価物 | $1.2B |
| 総負債 | $4.5B |
| 純負債/EBITDA | 1.9倍(改善) |
- $1Bの社債発行と既存債務の一部返済。
- 自動車事業売却の現金収入により、株主還元とAI関連技術への再投資の両立が可能に。
📅 Q3ガイダンス(2026年度第3四半期)
| 指標 | ガイダンス | 備考 |
|---|---|---|
| 売上高 | $2.06B ± 5% | 自動車事業売上含む(Mid-SDミリオン) |
| Non-GAAP EPS | $0.69–$0.79 | 前期比+10%の成長見通し |
| Non-GAAP 粗利率 | 59.5–60% | 安定したマージン維持 |
| Non-GAAP 営業費用 | 約$485M | 経営効率維持 |
- 自動車事業を除いた継続事業ベースでYoY成長率は約+40%に達する見込み。
- データセンター売上は前年同期比+30%中盤を維持、前期比ではフラットの見通し。
🔁 セグメント再編予告(Q4より)
- 新セグメント構成:
- 「データセンター」
- 「コミュニケーション & その他(Enterprise, Carrier, Consumer, Industrialを統合)」
🗣️ 質疑応答ハイライト
🧩 カスタムASIC事業の成長見通しと構成
Q: Custom XPU事業がQ3で減速する背景とQ4の見通しは?
A (Matt Murphy):
- Q3は一時的な顧客側のビルド調整による「消化期間」。
- Q4には明確な回復を見込む。カスタム事業はH2全体でH1より成長予定。
- 光学事業(Electro-Optics)はQ3に2桁成長し、全体の安定に貢献。
🎯 デザインウィンの進捗と収益化タイミング
Q: 新規デザインウィンの割合と収益貢献の時期は?
A (Chris Koopmans):
- 6月時点の18ソケットに加えて、新たな大規模デザインウィンを獲得。
- 今後2年間で順次量産に移行予定。
- XPUおよびXPU Attachのパイプラインは$75BのLTVに成長中。
🧮 顧客集中度と中長期成長
Q: 現在の売上の顧客集中度は? 将来的な構成は?
A (Matt Murphy):
- 現在は特定大手顧客への集中があるが、18以上のソケットで多様化が進行中。
- 今後18〜24か月で多くのプログラムが収益化フェーズに移行。
- 市場シェアは2023年10%→2024年13%→2028年20%を目標。
🌐 AIインフラ向けスケールアップ/スケールアウトネットワークの成長性
Q: スケールアップ型ネットワーク製品の投入時期と成長ポテンシャルは?
A (Sandeep Bharathi):
- UA Link、Ethernetベースのスイッチ製品を各社プロトコルに最適化して開発中。
- 初製品の投入は今後2年間を想定。
- Marvellの低遅延SerDes、Innoviumの資産などを活用しAI向けネットワーク市場に強く貢献へ。
💡 LPO(Linear Pluggable Optics)の影響
Q: LPOモジュールの普及と既存DSPモジュールへの影響は?
A (Matt Murphy):
- 一部採用はあるが全体規模では依然小さい。
- MarvellもLPO対応製品を提供中。
- 主力は依然としてDSPベースのプラガブル光モジュール。
💵 自動車事業売却後の資本配分方針
Q: $2.5Bの売却益の活用方針は?他セグメント売却の可能性は?
A (Matt Murphy & Willem Meintjes):
- 資金使途はAI関連の有機投資および自社株買い両方を視野。
- 必要に応じてM&A(技術強化目的のタックイン型)も検討。
- その他の事業売却については明言を避けるが、戦略的整合性を重視。

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