デル・テクノロジーズ(ティッカー:$DELL)の2026年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $2.32 | $2.29 | 〇 |
| 売上高 | $29.8B (YoY +19.1%) | $29.19B | 〇 |
| ガイダンス 2026Q3EPS | $2.45 | $2.55 | × |
| ガイダンス 2026Q3売上高 | $27.0B ($26.5B~$27.5B) | $26.31B | 〇 |
| ガイダンス 通年EPS | $9.55 | $9.37 | 〇 |
| ガイダンス 通年売上高 | $107B ($105B~$109B) | $104.84B | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益・EPS・キャッシュフロー(全体)
| 指標 | FY26 Q2実績 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $29.8B | +19% | 四半期として過去最高 |
| 営業利益 | $2.3B | +10% | 営業利益率7.7% |
| 純利益 | $1.6B | +13% | |
| EPS(希薄化後) | $2.32 | +19% | Q2として過去最高 |
| 営業費用 | $3.3B | -4% | 売上成長とのデカップリングを実現 |
| 営業キャッシュフロー | $2.5B | – | 収益性と成長に伴う強力な現金創出 |
| 保有現金・投資 | $9.8B | +$0.5B QoQ | |
| 株主還元(配当+自社株買い) | $1.3B | – | 配当:$0.53/株、株買い:800万株 |
ISG(Infrastructure Solutions Group)
| 指標 | FY26 Q2実績 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $16.8B | +44% | Q2として過去最高、6四半期連続2桁成長 |
| サーバー&ネットワーキング | $12.9B | +69% | AIサーバーが牽引 |
| ストレージ | $3.9B | -3% | 需要軟化、大型顧客の遅れあり |
| 営業利益 | $1.5B | +14% | 5四半期連続2桁成長 |
| 営業利益率 | 8.8% | -YoY | AI構成比増加による影響(粗利率希薄化) |
| AIサーバー受注 | $5.6B | – | Q1から継続して高水準 |
| AIサーバー出荷 | $8.2B | – | 過去最高、上期累計で前年通期を上回る |
| AIサーバー残バックログ | $11.7B | – | |
| PowerStore売上 | – | 2桁成長 | 6四半期連続成長(うち5四半期が2桁成長) |
| All Flashストレージ(AFA) | 2桁成長 | – | PowerMax、PowerStore、PowerScaleなどが牽引 |
CSG(Client Solutions Group)
| 指標 | FY26 Q2実績 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $12.5B | +1% | コマーシャル需要は地域別にばらつきあり |
| コマーシャルPC | $10.8B | +2% | EMEAで2桁成長、北米・APJは緩やか |
| コンシューマーPC | $1.7B | -7% | 収益性は改善(デフレ環境+製品ポジショニングの見直し) |
| 営業利益 | $0.8B | – | 営業利益率6.4%、小規模・中規模顧客での構成比拡大による利益率向上 |
| 出荷台数(TRUs) | 安定 | – | AI対応デバイスの需要が拡大、構成のリッチ化が継続 |
業績見通し(ガイダンス)
FY26 Q3ガイダンス
| 指標 | ガイダンス | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $26.5B–$27.5B | +11%(中央値) | ISGが低20%成長、CSGが中1桁成長 |
| 営業費用 | – | 小幅減少 | モダナイゼーション継続 |
| 営業利益 | – | +7% | |
| EPS(非GAAP) | $2.45 ± $0.10 | +11% | |
| 希薄化後株式数 | 約681百万株 | – |
FY26通期ガイダンス(上方修正)
| 指標 | 新ガイダンス | 旧ガイダンス比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $105B–$109B | +$4B | 中央値$107B(+12% YoY) |
| ISG成長率 | Mid–High 20% | – | AIサーバーと従来型サーバーの成長が牽引 |
| ストレージ | ±0%(フラット) | ↓(旧: +3%以上) | 大型顧客の慎重姿勢・HCI再検討による影響 |
| CSG成長率 | Low–Mid Single Digit | – | Win10 EOLが引き続き成長ドライバー |
| 営業利益 | +10% | – | ストレージとISGの利益率改善が寄与 |
| EPS(非GAAP, 希薄化後) | $9.55 ± $0.25 | +$0.15 | 中央値+17% YoY |
| 年間非GAAP税率 | 18% | – | |
| 資本還元累計(FY23〜) | $14.5B | – | 配当と自社株買い含む |
質疑応答ハイライト
AIサーバー成長の持続性と柔軟性
Q: 今期のAIサーバー出荷が$8.2B、通期$20Bガイダンスに上方修正されたが、さらに上振れの余地はあるか?
A(Jeff Clarke):
- 上期でAIインフラ$17.7Bを受注し、$10Bを出荷済み。下期も$10B出荷予定。
- パイプラインは5四半期連続で拡大し続けており、特にエンタープライズ・ソブリン案件が2桁成長。
- 出荷には建屋や電源、冷却設備などの整備が必要なためタイミングは非線形。
- **「$20Bは通過点の感覚」**であり、生産能力的にも十分対応可能。
AIサーバーの利益率見通し
Q: なぜAIサーバーの利益率は今後改善するのか?
A(Jeff Clarke & Yvonne McGill):
- Q2は初期のBlackwell出荷が多く、競争が激しく利益率は抑制された。
- 一時的なサプライチェーンのエクスプレス費用(地政学的再配置含む)も発生。
- 下期は以下の要素で改善を見込む:
- コスト最適化(バリューエンジニアリング)
- エンタープライズ向け販売増(ストレージ・ネットワーク・サービスのアタッチ)
- サプライチェーン再構成完了による費用圧縮
ストレージ需要の鈍化と今後の見通し
Q: ストレージ成長ガイドが+3%→±0%に下方修正された理由は?
A(Jeff Clarke):
- 北米の大型顧客における受注が月後半で鈍化。
- 一方、PowerStoreは6四半期連続成長(うち5四半期は2桁)を維持。
- 全体としてAll-Flashが2桁成長。
- HCI顧客がプライベートクラウド戦略を再検討中で保守的になっている。
- 今後はDell IP製品比率向上により利益率改善と成長を目指す。
エンタープライズAIの成長
Q: エンタープライズAIの成長状況は?
A(Jeff Clarke):
- Q2は過去最大のエンタープライズ向けAI売上と顧客数。
- 新規顧客:既存顧客比が50:50。
- 対象業種:金融、医療、製造、教育など多様。
- Dell AIファクトリー(ストレージ・ネットワーク・サービス付加)の販売が加速。
CSG(PC)市場見通しと戦略
Q: 今後のPC市場成長の持続性は?
A(Jeff Clarke):
新製品(低価格エントリー商用ノートPC)の投入などにより、シェア回復と利益率5〜7%の範囲を維持しながら成長を図る。
**Win10サポート終了(残り48日)**が強い買い替え需要を創出。
CSGは顧客獲得チャネルとして戦略的に重要。

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