マルケタ(ティッカー:$MQ)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.07 | -$0.08 | 〇 |
売上高 | $117.9M (YoY -45.8%) | $116.9M | 〇 |
業績ハイライト
Q1の業績は期待を上回る
- 第1四半期の業績は全ての主要な指標で期待を上回った
- 総取引高(TPV)は前年同期比33%増の670億ドル
- 純収益は1億1,800万ドルで前年同期比46%減少したが、これにはCash App契約更新に関連する収益表示の変更による58%ポイントの減少が含まれる
- 売上総利益は8,400万ドルで前年同期比6%の減少
- 営業費用は7,500万ドルで前年同期比20%減少
- 調整後EBITDAは900万ドルのプラス
新規顧客の立ち上げと既存顧客の拡大が進む
- Trade Republicなどの新規顧客の立ち上げが進んでいる
- Uber EatsやKlarna cardなど既存顧客との取引拡大も順調
- 既存の約20の顧客が、プログラム管理製品やオプションサービスを追加
- コンプライアンス関連サービスは特に今後の差別化要因になると考えている
給与即時払いなどの組み込み型金融サービスの機会は大きい
- 給与即時払いの市場規模は2兆ドルに上ると考えている
- Rainなどの販売パートナーと提携し、市場への浸透を図る
- 給与即時払いは、多くの顧客にとってネオバンキングソリューションの入り口
- デビットだけでなくクレジットも含めた包括的なソリューション提供が可能
Jason Gardnerが取締役会会長を退任予定
- 6月にJason Gardenerが取締役会長を退任する予定
- 最大の株主として、株主価値の最大化に注力
- 取締役会の新たな支払いイノベーション委員会の議長に就任予定
質疑応答ハイライト
新規契約の動向について
- 新規契約の獲得は順調に推移しており、計画を若干上回るペース
- パイプラインはフィンテックと組み込み型金融の両方で拡大している
給与即時払いの機会について
- 給与即時払いの市場規模は2兆ドルと非常に大きい
- ギグワーカーを多く抱える大企業、人材マーケットプレイス、中小企業の3つのセグメントでアプローチを使い分ける
- 大企業へは直接アプローチまたは高度なISVを通じてアプローチ
- 人材マーケットプレイスへはWorkWhileなどの提携を通じてアプローチ
- 中小企業へはRainなどの専門ISVとのパートナーシップを通じてアプローチ
- 多くの顧客にとって給与即時払いはネオバンキングソリューションの入り口になる
経費管理の顧客が取引量をMarqetaに戻した理由
- 経費管理の顧客は、競合他社のプラットフォームも使用していたが、Marqetaの価値を再評価
- Marqetaのプラットフォームの幅広さと深さ、バリュープロポジションが評価された
- 発行ビジネスに特化しているMarqetaの強みが発揮された
Rain社との提携について
- Rainは大手雇用主のネットワークを持つ金融ウェルネス・ベネフィット・プロバイダー
- Rainの顧客にはMcDonald’s、Taco Bell、Hilton、Marriottなどの大企業が含まれる
- RainはMarqetaと提携し、雇用主向けのプラグアンドプレイの給与即時払いソリューションを提供する
- MarqetaはRain spending cardを提供する
- Rainとの提携により、Marqetaは給与即時払いのエコシステムを構築できる
経費管理の顧客の取引量が増えた要因
- 経費管理の分野では、シングルユース商用カードの競争が激しい
- Marqetaの総合的なプラットフォームの価値が評価され、取引量が増加した
- 発行ビジネスに特化しているMarqetaの強みが発揮された
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