Klaviyo(ティッカー:$KVYO)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.09 | $0.08 | 〇 |
売上高 | $202M (YoY +39%) | $196M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $202M ($201M~$203M) | $200M | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $893M ($889M~$897M) | $888M | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期および2023年通期の業績
- 第4四半期の売上高は2億160万ドルで前年同期比39%増
- 通期の売上高は前年比48%増
- 第4四半期の非GAAPベースの営業利益率は8%
- 通期のフリーキャッシュフローは1億1,000万ドル、フリーキャッシュフローマージンは16%で前年比25ポイント改善
主要な成長ドライバー
- 顧客数は前年比20%増の14万3,000社以上
- ドル建て純リテンション率は117%
- EMEA・APACの合計売上高は第4四半期に前年比46%増
- 年間売上高が5万ドル以上の顧客数は1,958社で前年比80%増
プロダクトアップデート
- 人工知能ツールKlaviyo AIを発表。セグメンテーション、フォーム最適化、Eメールコンテンツ生成などの機能
- CDPの早期導入企業から良好なフィードバックを得ている
- Googleとヤフーの大規模メールセンターに対する要件変更の影響は限定的と見込む
2024年度の重点領域
- 4つの短期的成長ドライバーへの投資を継続 – 顧客の獲得、顧客との取引拡大、国際展開、ミッドマーケットへの拡大
- 研究開発ではAIをさらに組み込んだプロダクトの構築に注力
- セールス・マーケティングではミッドマーケットと海外の新規顧客獲得、クロスセルに注力
- 5,000社以上のパートナーエコシステムの拡大に引き続き投資
質疑応答ハイライト
Googleとヤフーのメールポリシー変更の影響について
- 現時点で事業への大きな影響は見られず、今後も大きな影響は予想していない
- 全ての顧客がバルクメール送信者の基準を満たしているわけではないが、規制への準拠をサポートしている
- 製品に準拠のための機能を組み込んでいるため、顧客側で必要な対応は少ない
- 購読解除率の増加は0.007%と非常に小さい
- スパム報告率の大幅な増加も見られない
- 業界のスパム削減とユーザーへの関連性の高いコンテンツ配信の促進はプラスに働くと考えている
5万ドル以上の売上を持つ顧客セグメントの成長要因
- 中堅企業が、マーケティングにおいて顧客データの単一のソースを求めていることが成長を後押ししている
- 既存顧客のSMSやCDP、レビュー等の追加製品の利用拡大と、新規顧客の獲得の両方が寄与している
- 過去数カ月間でも大手の新規顧客を獲得している
- 顧客の各種消費者向けテクノロジースタックの統合というトレンドが追い風になっている
AIベースの新機能について
- Klaviyo AIは生産性向上だけでなく、自律的なパフォーマンス改善が目的。マーケターが戦略やブランディングに注力できるようになる
- セグメンテーションやEメールデザインへの自然言語の活用、フォームの自動最適化などを含む総合的なAIツールキット
- 予測分析とセグメンテーション機能で、あるユーザーはEメールからの売上を50%以上増やすことができた
- 現時点では別の課金は行わないが、将来的にはAIによる売上増加分に応じた収益化の可能性がある
Eコマース以外の業界での成長機会について
- Eコマースと小売以外からの売上は5%未満だが、急速に成長している
- ヨーロピアンワックスセンター、F45トレーニング、大手ピザチェーン等が導入
- 小売・Eコマース以外でも、ファーストパーティの顧客データの重要性への認識が高まっている
- 現在の製品は小売・Eコマース以外でも十分通用すると考えており、新たな業界への拡大を楽観視している
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