Intuitive Surgical(ティッカー:$ISRG)の2024年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.50 | $1.42 | 〇 |
売上高 | $1.89B (YoY 14%) | $1.87B | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- 第1四半期の手術件数は前年同期比16%増と好調
- 米国での一般外科手術と海外での尿路外科以外の手術増加が牽引
- da Vinci 5(新製品)への顧客からの初期フィードバックは良好
- 肥満外科の手術件数は横ばいで、今後の動向は不透明
- 中国では国産ロボット手術システムの競争が影響し、価格下落・案件遅延
新製品の動向
- da Vinci 5は供給制約があり、フル展開までには時間がかかる見込み
- 力覚フィードバックの評価が高く、臨床的な価値を期待
- Ion(肺がん手術ロボット)のカテーテル供給問題は一部改善
- 中国でIonが承認取得も、本格商用化には時間が必要
財務状況
- 新製品ミックスの影響で原価率が若干上昇する見通し
- 販管費は11-15%増加を見込む
- 英国ではNHSの財政圧迫が設備投資に影響
- 中国では国産競合と入札遅延の影響がある
質疑応答ハイライト
手術件数について
- 一般外科(胆嚢、結腸、食道手術)と婦人科手術が牽引した
- 米国では肥満外科の伸びが鈍化し前年並み
- 中国は前年比較期間が新型コロナ影響の反動で件数が押し上げられた面がある
- 韓国では2月から続く医師ストライキの影響があった
da Vinci 5について
- 力覚フィードバックの評価が高く、臨床的な価値を期待される一方、その効果を裏付けるデータは今後の課題
- 手術効率化の面でも手応えのあるアネクドート報告がある
- 供給制約解消と顧客フィードバックを反映した改良が今後の焦点
Ion(肺がん手術ロボット)について
- カテーテルの使用可能回数が5回から8回に拡大され、経済性が改善
- 中国で承認を取得したが、本格商用化にはトレーニング体制整備などが必要
収益性について
- 新製品ミックスの影響で原価率が若干上昇する見通し
- 販管費は11-15%増加を見込む
新興国市場での動向
- 英国では国民保健サービス(NHS)の財政圧迫が設備投資に影響
- 中国では国産競合と入札遅延の影響がある
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