ドミノピザ(ティッカー:$DPZ)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $4.89 | $4.91 | × |
売上高 | $1.44B (YoY +2.9%) | $1.47B | × |
🟢 業績ハイライト
売上および成長率
項目 | 2024年Q4実績 | 2024年通期実績 | 前年比成長率 |
---|---|---|---|
米国小売売上成長率 | +2.3% | +5.3% | 🟢 プラス成長 |
世界小売売上成長率 | +4.4% | +6.0% | 🟢 プラス成長 |
米国既存店売上高 | +0.4% | – | 🟢 プラス成長 |
持ち帰り(Carryout) | +3.2% | +6.2% | 🟢 強い成長 |
配達(Delivery) | -1.4% | +1.1% | 🔴 減少 |
- Uberとの提携により、第4四半期の売上の2.7%がアグリゲーター経由で発生し、年末までに全売上の3%を達成。
- ドミノ・リワードプログラムの会員数は 3,570万人 に達し、前年比 +250万人 増加。
- 米国市場での 1%のシェア増加 を達成し、2015年以降の年平均成長率を維持。
利益およびフランチャイズ経済
項目 | 2024年Q4実績 | 2024年通期実績 | 前年比成長率 |
---|---|---|---|
営業利益 | +6.5% | +8.0% | 🟢 プラス成長 |
米国フランチャイズ店利益 | – | $162,000/店舗 | 🔴 目標の$170,000未達 |
- コスト管理の徹底 により、低成長にも関わらず利益成長を確保。
- フランチャイズ店の利益は、目標の $170,000 を下回る $162,000 で着地。
店舗展開
地域 | 2024年Q4 | 2024年通期 | 備考 |
---|---|---|---|
米国純増店舗数 | +84 | +175 | 🟢 7,000店舗を突破 |
国際純増店舗数 | – | – | 🔴 DPEの日本閉店(200店舗超)影響 |
中国・インド出店数 | – | +300以上 | 🟢 中国300〜350店計画 |
- 米国: ハリケーンの影響でQ4の出店数が減少も、通期目標の175店舗を達成。
- 国際: 日本のDPE(豪州マスターFC)による閉店影響が継続も、2026年には影響が解消見込み。
💬 質疑応答ハイライト
1. 米国同店売上成長率と2025年ガイダンス(UBS)
質問: 2025年の米国3%成長ガイダンスについて、上期の弱さと下期の強さは何に起因するか?
回答:
- 上期は既存プラットフォーム(Uber等)で安定運用。
- 下期には 新アグリゲーターパートナー の導入と 新製品2種 の投入を予定。
- Best Deal Ever ($9.99無制限トッピング)キャンペーンも影響。
2. 国際成長の見通しとマクロリスク(Oppenheimer)
質問: 国際成長率1〜2%予想は保守的では?競合は改善傾向。
回答:
- マクロ経済と地政学的リスクを考慮し 保守的な見積もり を維持。
- インド (デリバリー無料化)、カナダ (緊急ピザプロモ)等の成功事例を基に、2026年以降は 3%成長回復 予定。
3. フランチャイズ店利益と成長への信頼(Evercore ISI)
質問: $162,000のフランチャイズ店利益は目標未達。2025年成長に対する信頼は?
回答:
- 2024年後半の 販促強化 や 食材コスト(特にチーズ)上昇 により利益圧縮。
- 2025年は UberEATS拡張 、新製品投入 、eコマース刷新 で成長回復を目指す。
- フランチャイズ加盟希望者は 120名待機 状態で、成長への信頼は揺るがない。
🚀 総括
ポジティブ要素:
- 市場シェア拡大: 米国で1%のシェア増加。
- 成長ドライバー: Uberとの提携やeコマース刷新、2025年新製品2種投入。
- キャッシュフロー: 高水準を維持し、配当15%増加と$1.12億の自社株買いを実施。
ネガティブ要素:
- フランチャイズ店利益: $170,000目標に対し $162,000 で未達。
- 国際事業: 日本DPE閉店の影響が2025年まで続く見込み。
- 消費低迷: 低所得層を中心とした 1Pデリバリー需要減退 。
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