インテル(ティッカー：$INTC)の2025年度第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.13 | $0.00 | 〇 |
| 売上高 | $12.7B (YoY +0.0%) | $12.31B | 〇 |
| ガイダンス 2025Q2EPS | $0.00 | $0.00 | 〇 |
| ガイダンス 2025Q2売上高 | $11.8B ($11.2B～$12.4B) | $12.81B | × |
業績ハイライト
売上・利益・成長率
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 127億ドル | +0% | ガイダンス上限近く |
| Non-GAAP粗利益率 | 39.2% | – | ガイダンス比+3pt、Raptor Lake好調・Meteor Lakeコスト改善 |
| Non-GAAP EPS | $0.13 | – | ガイダンス（ブレークイーブン）を上回る |
| 営業キャッシュフロー | 8億ドル | – | |
| 調整後フリーキャッシュフロー | ▲37億ドル | – | |
| 現金残高 | 210億ドル | – |
ポジティブポイント
- 売上・粗利益率・EPSがいずれもガイダンスを上回る ✅
- OpEx（営業費用）が前四半期比▲4億ドル、前年比▲7億ドルと大幅削減 ✅
- Silver LakeへのAltera売却で44億ドルの現金調達 ✅
ネガティブポイント
- フリーキャッシュフローは▲37億ドルと大幅なマイナス ❌
- ファウンドリー部門は23億ドルの営業損失を計上 ❌
ガイダンス・見通し
| 項目 | Q2ガイダンス | 備考 |
|---|---|---|
| 売上高 | 112億～124億ドル | 幅広いレンジ、景気後退リスクを考慮 |
| Non-GAAP粗利益率 | 約36.5% | Lunar Lake立ち上げに伴う収益性低下影響 |
| Non-GAAP EPS | ブレークイーブン（$0.00） | |
| 2025年OpEx目標 | 170億ドル | 従来比▲5億ドル |
| 2026年OpEx目標 | 160億ドル | |
| 2025年CapEx目標 | 180億ドル | 従来比▲20億ドル |
ポジティブ
- 2025年・2026年のOpEx目標引き下げ ✅
- CapExも効率化により180億ドルへ圧縮 ✅
ネガティブ
- Q2売上は前期比▲2〜12%予想 ❌
- 景気後退・関税リスクが高まる状況 ❌
質疑応答ハイライト
製品戦略・ファウンドリー戦略
Q: 製品ロードマップとファウンドリーの両立は可能か？
A:（Lip-Bu）
- まずは組織フラット化による意思決定スピード向上を最優先。
- 製品はキラー製品に集中、性能・消費電力を徹底的に最適化。
- ファウンドリーは18Aプロセス立ち上げ（Panther Lake向け）を最優先。
- ファウンドリー事業は「顧客サービスマインド」が必須と強調。
Q: ファウンドリーでTier1顧客獲得の可能性は？
A:（Lip-Bu）
- 現在はまず内部顧客（自社製品）向け18A立ち上げを最優先。
- 顧客との信頼構築・EDA標準対応など地道な基盤づくりに集中。
粗利益率・オペレーション
Q: 2025〜26年の粗利益率見通しは？
A:（Dave）
- 2025年はLunar Lake立ち上げや18Aスタートアップコストで粗利益率圧迫（36.5%目安）。
- 2026年はPanther Lake本格出荷で改善期待（18A量産により原価低減効果）。
- ただし、関税影響・マクロ悪化で変動リスク高い。
Q: OpEx削減は人員削減を伴うか？
A:（Dave）
- 構造改革による組織効率化が主軸。
- 詳細はQ2決算（7月）時に公表予定。
製品開発・AI戦略
Q: Panther LakeやClearwater Forestの状況は？
A:（Michelle）
- Panther Lake（18Aプロセス）は順調、年末に最初のSKU出荷予定。
- Clearwater Forest（Eコア中心）は2026年前半投入、用途特化製品。
Q: AIロードマップにおける新戦略は？
A:（Lip-Bu・Michelle）
- 「ワークロード起点」でハード＋ソフトを最適化。
- Edge AIや推論向けに超低消費電力・高効率アーキテクチャに注力。
- ラックスケールシステム（IPU＋Optics）にも強み。
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