決算:GOOG 2025Q1

決算

グーグル(ティッカー:$GOOG)の2025年度第1四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for GOOG

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$2.81$2.01
売上高$90.2B
(YoY +12.0%)
$89.15B

業績ハイライト

売上・利益・成長率

項目数値前年同期比
総売上高902億ドル+12%(為替中立ベース +14%)
Googleサービス売上高773億ドル+10%
Google Cloud売上高123億ドル+28%
営業利益310億ドル+20%
営業利益率33.9%+2.3pt改善
純利益345億ドル+46%
EPS(一株当たり利益)2.81ドル+49%
フリーキャッシュフロー(12ヶ月)749億ドル
  • ポジティブ要素
    • 検索広告・YouTube広告、サブスクリプションプラットフォーム・デバイス、クラウド事業すべてが二桁成長
    • Googleサービス営業利益率 42.3%(前年39.6%から改善)
    • Google Cloud営業利益率 17.8%(前年9.4%から大幅改善)
    • サブスクリプション(YouTube Premium, Google Oneなど)が2億7,000万件を突破
    • Waymoが四半期ベースで25万件の有料乗車を提供(前年比5倍)
  • ネガティブ要素
    • ネットワーク広告収益が前年比▲2%減少
    • 減価償却費が前年同期比+31%、今後さらに増加見込み(CapExの増加による圧力)
    • Other Bets(その他事業)部門の営業損失は12億ドルに拡大
    • 2025年は金融サービス分野(特に保険)における広告需要減少による影響を警戒

質疑応答ハイライト

マクロ環境と広告需要動向

Q(Morgan Stanley Brian Nowak): 広告市場のマクロ状況に変化はあるか?

A(Philipp Schindler):

  • Q1は金融、リテール、ヘルスケア、旅行分野で広範な広告需要の強さを確認。
  • ただし、2025年は金融サービス(特にAPAC小売業者)の影響による若干の逆風に注意。
  • まだQ2は始まったばかりで、季節性以外の大きな異変は見られない。

AI Overviewsの拡大と収益化

Q(JPMorgan Doug Anmuth): 1.5億人のAI Overviewsユーザーについて、収益面の影響は?

A(Philipp Schindler):

  • AI Overviewsは検索広告と同様の収益化レベルを維持。
  • クリック率やコンバージョンに関する詳細は非開示だが、初期反応には満足。
  • より高度な検索体験(AI Mode)では平均クエリ長が2倍に伸びる。

Gemini戦略とDAU拡大

Q(Barclays Ross Sandler): GeminiのDAU(デイリーアクティブユーザー)増加施策は?

A(Sundar Pichai):

  • 2.5 Pro、2.5 Flashなど業界最先端モデルによる差別化を推進。
  • Geminiアプリでの新機能投入により採用拡大中。
  • AI Overviews(1.5億人/月)を通じたAI体験も強力な導線。

コスト最適化と投資の柔軟性

Q(Goldman Sachs Eric Sheridan): マクロ悪化時に投資を柔軟に調整できるか?

A(Anat Ashkenazi):

  • 長期的イノベーションへの投資方針は維持
  • ただし、生産性向上(AI活用)によるコスト削減努力を継続し、機動的な資金運用を行う。

Waymoのビジネスモデル

Q(Evercore Mark Mahaney): Waymoの将来像は?

A(Sundar Pichai):

  • 世界最高の自動運転技術を構築し、ライドシェア、個人所有、パートナーシップ型ビジネスのオプションを追求
  • Uber提携やオペレーションパートナー(Move社)との連携で拡大中。

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