米国株週報：2025/4/21～2025/4/25

2025年4月21日から25日の米国株式市場のまとめです

今週の市場概要

米国株式市場は今週、テクノロジー株を中心に大幅な反発を見せ、主要3指数すべてが週間でプラスとなりました。週初はトランプ大統領のFRB批判や対中関税強化への懸念から下落しましたが、週後半にかけては好決算や貿易摩擦の緩和期待が相場を押し上げました。

主要指数の週間パフォーマンス

• S&P500：終値5,525.21（前週比+4.6%）
• ダウ平均：終値40,113.50（前週比+2.5%）
• ナスダック総合：終値17,382.94（前週比+6.7%）

ナスダックは、NvidiaやTeslaなどの大型テック株の上昇により、週間で6.7%の大幅高となりました。S&P500とダウ平均もそれぞれ4.6%、2.5%の上昇を記録しました 。

今週の経済イベント・指標

• 消費者信頼感指数：ミシガン大学の調査によると、米国の消費者信頼感は1月以降32%低下し、1990年代のリセッション以来の大幅な下落となりました。主な要因は、インフレ懸念と経済減速への不安です 。
• 失業保険申請件数：4月19日までの週の新規失業保険申請件数は22.2万件と、前週比で6,000件増加しましたが、労働市場は依然として堅調です 。

セクター別動向

• 好調なセクター：テクノロジー（+7.7%）、一般消費財（+6.5%）
  • NvidiaやTeslaの株価上昇がテクノロジーセクターを牽引しました。
• 不調なセクター：公益事業、エネルギー
  • 金利上昇と景気減速懸念がこれらのディフェンシブセクターに重しとなりました。

注目の個別銘柄

• Alphabet（GOOGL）：第1四半期の広告収益が8%増加し、株価は2%上昇しました。AI関連の成長が好感されました。
• Tesla（TSLA）：新たな自動運転車の連邦ガイドライン発表を受けて、株価は10%上昇しました。
• Intel（INTC）：四半期赤字と弱い見通しを発表し、株価は7%下落しました。関税によるコスト増が影響しています。
• T-Mobile（TMUS）：予想を下回る契約者数の増加により、株価は11%下落しました 。

来週の注目ポイント（4月28日〜5月2日）

• 経済指標：
  • 4月30日：第1四半期GDP速報値（予想：前期比年率+0.4%）
  • 4月30日：3月のコアPCE価格指数（FRBが注目するインフレ指標）
  • 5月2日：4月の雇用統計（非農業部門雇用者数の変化に注目）
• 主要企業の決算発表：​
  • Apple、Microsoft、Meta、Amazonなどの決算が予定されており、特にテクノロジーセクターの業績が注目されます。
• 政策動向：
  • トランプ大統領の貿易政策に関する発言や、中国との交渉進展の有無が市場の注目を集めています 。