ハブスポット(ティッカー:$HUBS)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $2.19 | $2.12 | 〇 |
| 売上高 | $760.87M (YoY +19.4%) | $739.36M | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3EPS | $2.57 ($2.56~$2.58) | $2.54 | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3売上高 | $786M ($785M~$787M) | $774.88M | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益の概要
| 項目 | 数値 | 前年同期比 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 売上高(実報ベース) | $796M | +19% | 為替影響を除いた成長率は +18% |
| サブスクリプション売上 | 非開示(売上の大半) | +19% | 成長を牽引 |
| サービス&その他売上 | 非開示 | +21% | 顧客支援やコンサルの成長 |
| 営業利益(Non-GAAP) | $136M | – | 営業利益率:17%(前年同期比フラット、前期比+3pt) |
| 純利益(Non-GAAP) | $117M | – | 1株当たり利益(EPS):$2.19 |
| フリーキャッシュフロー | $116M | – | 売上比:15% |
| 顧客数 | 268,000社 | +18% YoY | 純増:9,700社 |
| ARPU(平均年間売上) | $11,300 | ±0%(為替除く)/ +1%(実報ベース) | 成熟傾向あり |
地域別売上
| 地域 | 売上成長率(実報) | 売上比率 |
|---|---|---|
| 米国(国内) | +18% | 非開示 |
| 国際 | +21% | 48% |
ガイダンス(見通し)
Q3 2025 ガイダンス(実報ベース)
| 項目 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $785M~$787M | +17%(為替除き:+16%) |
| 営業利益(Non-GAAP) | $156M~$157M | 営業利益率:20% |
| EPS(Non-GAAP) | $2.56~$2.58 | 株式数:53百万株基準 |
通期ガイダンス FY2025(実報ベース)
| 項目 | 数値 | 前年比(予想) |
|---|---|---|
| 売上高 | $3.08B~$3.088B | +17%(為替除きも+17%) |
| 営業利益(Non-GAAP) | $568M~$572M | 営業利益率:18% |
| EPS(Non-GAAP) | $9.47~$9.53 | 株式数:53.4百万株 |
| フリーキャッシュフロー | 約$580M | Q4に強めの季節性あり |
経営陣コメント(抜粋)
- CEO(Yamini Rangan):
- 「Q2は着実な実行により堅調な成長。特にプラットフォーム、アップマーケット、ダウンマーケットの3つが顕著」
- 「Sales HubとService HubでAI機能の採用が大幅に増加」
- 「AIファースト企業として、顧客の業務そのものをAIで代替する“Agentic”戦略を展開中」
- CFO(Kate Bueker):
- 「Q2の請求額(計算上の売上)はYoY +20%(CCベース)、+26%(実報)と、収益成長を上回る。大型案件や複数Hub導入による契約期間の延伸が要因」
- 「Q3/Q4の純顧客増加は引き続き9,000~10,000の高レンジを想定。ARPUもわずかに上昇見込み」
- 「ネット収益維持率(NRR)は103%、座席アップグレードが主因」
💬 質疑応答ハイライト
1. AIとインバウンドマーケティングの変化
Q(Jefferies): AIの台頭で、インバウンドマーケティングのあり方が変わるのでは?
A(Yamini):
- SEO(検索流入)は減少傾向。人々は青いリンクをクリックせず、AIオーバービューやLLM(ChatGPTなど)で直接質問して答えを得ている。
- HubSpotのリードの90%はブログ以外から(YouTube、SNS、ポッドキャスト、ニュースレターなど)。YouTubeリードは+96% YoY、ニュースレターは+50%成長。
- 新しい時代はAEO(AI Engine Optimization)。LLMでの引用が多いCRMベンダーはHubSpotであり、そこからのコンバージョン率も高い。
2. Core Seatの拡張と戦略
Q(Morgan Stanley/KeyBanc): Core Seatの追加ユーザーは誰か?Sales/Serviceとの棲み分けは?
A(Yamini):
- Core SeatはSmart CRM(統合顧客管理)の編集権限を持ち、Sales/Service以外の部門(管理者、財務、Opsなど)にも拡大。
- Sales Hub/Service Hubは「業務遂行」、Core Seatは「プラットフォーム活用」、Agentは「AIによる業務代行」と位置付け。価格モデルはそれぞれに適した方式(Seat単価またはクレジット)を取る。
3. AIエージェントの利用状況と収益化
Q(Bank of America / William Blair): Agentの利用頻度や収益化の状況は?
A(Yamini):
- Customer Agent:4,000社導入、チケット解決率55%(一部顧客では70~80%)、100万件以上の問い合わせ削減。
- クレジット課金モデルは6月からCustomer Agentに適用開始。「2026年に向けた収益化拡大が期待されるが、現時点では初期段階」。
4. 請求額(Billings)と予約の加速
Q(JPMorgan): BillingsがRevenueを上回る伸び。好転の兆しか?
A(CFO):
- 大型契約やマルチHub導入により契約期間が長期化 → 請求額先行。
- これにより、今後もRevenue成長との乖離(プラス)が若干続く可能性あり。
5. マーケティングの将来像とUXの進化(Agent.ai)
Q(BMO / Wolfe / Goldman Sachs): LLMがUXになる世界では、HubSpotの戦略は?
A(Dharmesh / Yamini):
- LLMの中で質問→HubSpotのCRMからデータ取得→HubSpot内でアクション、という新たな“OSレイヤー”構想を推進。
- Agent.aiの活用事例:「エージェントをリード獲得用コンテンツとして提供→HubSpotにリード送客」など、新しい形のインバウンドが登場。
6. NRR(ネット収益維持率)の改善と見通し
Q(UBS): 103%まで改善。今後105~110%回復はあるか?
A(CFO):
- 現状の改善はSales/Service/Core Seatの追加による。
- NRRの他要因(アップセルやアドオン製品)は依然として軟調。Q4にかけてさらに改善見込み。

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