F5ネットワークス(ティッカー:$FFIV)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.36 | $2.97 | 〇 |
売上高 | $695.5M (YoY -1.0%) | $686.0M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $3.44 ($3.38~$3.50) | $3.33 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $730M ($720M~$740M) | $714M | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の主な業績
- 売上高は6億9500万ドルで、ガイダンスの上限に到達
- 非GAAPベースの1株当たり利益は3.36ドルで、ガイダンスの上限を大幅に上回る
- ソフトウェア売上高は前年同期比3%増、前四半期比13%増
- グローバルサービス売上高は3%増
- システム売上高は1億3000万ドルで、前年同期比16%減
2024年度通期見通し
- 売上高は約28億ドルの見込み(前年度比ほぼ横ばい)
- ソフトウェア売上高は中〜高単位の成長率を予想(従来の横ばい〜微増から上方修正)
- 非GAAPベースの1株当たり利益は約12%の成長を予想(従来の7〜9%から上方修正)
質疑応答ハイライト
ソフトウェア事業の成長について
- 新規ビジネスの活性化が見られた
- サブスクリプション更新は引き続き好調で、拡大傾向も見られる
- NRR(純収益維持率)は引き続き業界トップクラスの水準を維持
- パイプラインの成長が見られ、一部のハードウェア案件がソフトウェア案件に転換
ハードウェア事業の見通し
- 2024年度は現在の水準で推移する見込み
- 2025年度は横ばいか成長の可能性あり
- 技術刷新の強いパイプラインがある
- サービスプロバイダー向けの大規模プログラムが再開する兆しがある
- AIがハードウェアの新たな需要を喚起する可能性がある
ボットマネージャー事業の課題と対策
- 高価格帯のポイントソリューションとして課題に直面
- 多くの顧客は高い価値を認めて更新しているが、一部の顧客はより低価格な選択肢を求めている
- 対策として、技術をF5 Distributed Cloudプラットフォームに統合
- WAAPサービスの一部としてボット対策を提供し、顧客数は過去1年で倍増
AI関連の機会について
- コストと安全性/セキュリティが主な課題
- AIファクトリーを構築する企業向けに、GPUクラスターの効率を高めるソリューションを提供
- 長期的には、AIモデルのセキュリティ確保が重要になると予想
- API セキュリティが重要な役割を果たすと考え、この分野に大きな投資を行っている
- API セキュリティの顧客数は前年比で3倍に増加
ハードウェアとソフトウェアの販売戦略
- 顧客のニーズに合わせて柔軟に対応し、特定の形態を強制しない
- ハードウェア、ソフトウェア、ハイブリッド、SaaSなど、顧客の状況に応じたソリューションを提供
- 2025年度はハードウェアに良い追い風があり、ソフトウェアも二桁成長を予想
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