ハブスポット(ティッカー:$HUBS)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.18 | $1.91 | 〇 |
売上高 | $669.72M (YoY +20.1%) | $647.29M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $2.19 ($2.18~$2.20) | $2.18 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $673M ($672M~$674M) | $670.02M | 〇 |
業績ハイライト
財務業績
- 第3四半期の収益は前年比20%増(為替の影響を除いても20%増)
- サブスクリプション収益は前年比20%増
- サービスおよびその他の収益は前年比28%増
- 営業利益率は19%(前年比2ポイント改善)
- フリーキャッシュフローは1億2,900万ドル(収益比19%)
事業指標
- 顧客数は238,000に到達(前年比23%増)
- 第3四半期に10,000以上の純増を達成
- 平均サブスクリプション収益(ASRPC)は11,200ドル(前年比2%減)
- 顧客のドル単位での継続率は80%後半を維持
- 純収益継続率は前四半期から横ばい
製品・戦略アップデート
- INBOUNDカンファレンスで200以上の新機能を発表
- BreezeとBreeze Intelligenceを発表し、AIの活用を強化
- CoPilotのパブリックベータ版を開始し、43%のユーザーがリピート利用
- Content Hubのマーケティングハブへの付帯率は約50%に到達
- キャッシュフロー社を買収し、コマース機能を強化
質疑応答ハイライト
AIへの投資について
- AI投資は最優先事項として継続
- コスト面では売上原価に若干の影響があるものの、現時点では控えめ
- AI認知度は四半期で13%上昇
- エンタープライズおよびProユーザーの2/3がAI機能を利用
- コンテンツ、サービス、セールスのガイド付き販売での活用が増加
マルチハブ戦略の成功要因
- 新規顧客獲得とクロスセル両面での成功を実現
- Marketing HubとSales Hubの組み合わせが最も一般的
- 顧客のテクノロジースタック統合ニーズが増加
- 各ハブでのイノベーション加速が採用を促進
- Pro以上の新規ビジネスの50%以上が3つ以上のハブを利用
キャッシュフロー社買収の戦略的意義
- サブスクリプション管理とCPQ機能の強化が目的
- 顧客データと取引データの統合を実現
- 既存の顧客の半数がHubSpotユーザー
- シームレスな提案作成から支払いまでのプロセスを実現
- 単一プラットフォームでの販売者と購入者の体験向上を目指す
純収益継続率(NRR)の動向
- 顧客ドル継続率は80%後半で安定
- ダウングレードは数四半期にわたり安定化
- シート単位のアップグレードで初期的な改善が見られる
- その他のアップグレード(追加、クロスセル、割引)は依然として圧力下
- Q4も同様のトレンドが継続する見込み
今後の成長戦略
- 市場シェアは依然として低く、新規顧客獲得の余地が大きい
- 大型案件とマルチハブ案件の増加トレンドが継続
- シート単位の価格モデルへの移行が複数年の追い風に
- AIやデータ、コマース分野でのイノベーションが成長を牽引
- 2025年の具体的なガイダンスは2024年2月に提供予定
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