トレードデスク(ティッカー:$TTD)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $0.41 | $0.41 | 〇 |
| 売上高 | $694.04M (YoY +18.7%) | $686.03M | 〇 |
| ガイダンス 2025Q3売上高 | $717M | $717.12M | × |
業績ハイライト
四半期業績概要(2025年第2四半期)
| 指標 | 数値 | 前年同期比 | コメント |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $694百万 | +19%(政治広告除外で+20%) | CTVおよびリテールメディアが成長を牽引 |
| 調整後EBITDA | $271百万 | 売上比39% | 高い収益性を維持 |
| 調整後純利益 | $203百万 | – | 1株当たり$0.41 |
| 営業費用(株式報酬除く) | $448百万 | +23% | AI・機械学習関連投資を継続 |
| 営業CF | $165百万 | – | フリーCF $117百万 |
| 現金・短期投資残高 | 約$1.7十億 | – | 自社株買い $261百万実施 |
| 地域別売上構成 | 北米86%、国際14% | 国際成長が北米を上回る | CTV主導で拡大 |
ポジティブ要因
- CTVが引き続き最速成長チャネル(ビデオ全体で事業の高40%シェア)
- Kokai導入企業は主要KPIで20ポイント以上改善、広告費増加率も非導入企業の+20%以上
- 小売データ活用が過去最高水準に(InstacartやOcadoとの提携拡大)
- OpenPath経由の取引増加、出版パートナーの収益改善顕著(NY Postはプログラマティック収益+97%)
ネガティブ要因
- Home & Garden、Style & Fashionカテゴリーが平均以下成長(合計売上の約12%)
- 関税・マクロ不透明感による大手ブランドの広告支出変動リスク
- 大手顧客依存度が高く、SMB領域の売上基盤は限定的
ガイダンス(2025年第3四半期)
| 指標 | 見通し | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | $717百万以上 | +14%(政治広告除外で+18%) |
| 調整後EBITDA | 約$277百万 | – |
経営陣コメント
- 関税不安や大手広告主の支出変動を織り込みつつも、CTV・リテールメディア・Kokaiの採用拡大で成長継続見込み。
- 全クライアントのKokai移行を年内完了予定。
- AI活用による供給パス最適化やDeal Deskなど、新機能投入でプラットフォーム性能向上を継続。
質疑応答ハイライト
デジタル広告環境と成長自信(Shyam Patil, SIG)
Q: 下期~2026年に向けた自信の源泉は?
A:
- 不確実性は市場シェア拡大の好機。
- プログラマティックは測定可能・俊敏・透明で結果重視の潮流に合致。
- 供給過多により買い手優位、TTDは有力出版社の最大外部需要源に。
- 大規模データ+AI(Visa+Mastercard年間取引量を30秒で処理)で複雑な広告供給網を最適化。
- CTVとリテールメディアが牽引、JBP案件数・成長率とも過去最高。
Amazon DSPとの競争環境(Youssef Squali, Truist)
Q: Amazonの広告事業拡大への評価は?
A:
- Amazon/Googleは自社媒体中心の戦略で「オープンインターネット客観購買」は困難。
- Amazon DSPはPrime Video在庫販売が中心でTTDとは競合領域が限定的。
- Amazonは潜在的パートナーであり、Prime Videoを外部需要に開放すればTTDが需要創出可能。
関税影響と広告支出(Vasily Karasyov, Cannonball Research)
Q: 関税不安が広告支出に与える影響は?
A:
- Q1に自動車・CPG大手が特に影響、Q2以降は安定化。
- 大企業中心の顧客構成ゆえ短期的影響は受けやすいが、長期的には柔軟・成果志向のプログラマティック移行を加速。
KokaiのROIとAI機能(Justin Patterson, KeyBanc)
Q: KokaiとAI機能の進展は?
A:
- Samsungで到達率+43%、アジアのCash RewardsでCPA改善+73%。
- KPI20ポイント改善は序章、顧客学習が進めば更なる向上余地。
- Deal Desk(AI予測による取引改善ツール)をβ展開、Disneyが初期導入。
改善効果の持続性とカテゴリ不振(Mark Mahaney, Evercore)
Q: Kokaiの効果は即時か漸進か?
A: 設定次第で即時または段階的、理解・活用度が鍵。
Q: Home & Garden/Style & Fashion低迷理由?
A: 季節要因およびカテゴリ特有の成長鈍化。
オープンインターネットのシェア(Jessica Reif Ehrlich, BofA)
Q: ウォールドガーデン成長に対しオープンインターネットの将来は?
A:
- プレミアムコンテンツ(CTV、音楽、映画、スポーツ、ジャーナリズム)は広告効果が高く、長期的には予算配分がシフト。
- ウォールドガーデンは短期最適化が容易だが、長期的にはオープンインターネットの効率化が勝つ。
SMB市場参入可能性(Matt Swanson, RBC)
Q: KokaiはSMB拡大に寄与するか?
A:
- 現在は大企業(L)中心だが、中堅(M)、小規模(S)にも将来展開意欲あり。
- 大企業向け高機能ツールをベースに簡素化して提供可能。

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