エルフビューティー(ティッカー:$ELF)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.77 | $0.43 | 〇 |
売上高 | $301.1M (YoY +39.7%) | $289.55M | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $3.50 ($3.47~$3.53) | $3.52 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $1.325B ($1.315B~$1.335B) | $1.32B | 〇 |
業績ハイライト
売上・収益性
- Q2の売上は前年同期比40%増(前年同期は76%増)
- Q2のEBITDAは69百万ドル(前年同期比15%増)
- Q2の粗利率は71%(前年同期比40ベーシスポイント改善)
- 通期ガイダンスを上方修正し、売上成長率28-30%(従来25-27%)を見込む
- 通期調整後EBITDAを304-308百万ドル(従来297-301百万ドル)に上方修正
事業ハイライト
- 国際事業の売上は91%増、全体の21%を占める(前年同期は16%)
- デジタルチャネルの消費は前年同期比40%増
- 米国のトラックチャネルは16%増(目標の20%を下回る)
- ロイヤリティプログラム「Beauty Squad」の会員数は530万人(前年同期比30%増)
- ドイツのRossmann 1,600店舗への出店を開始し、化粧品カテゴリー1位を獲得
質疑応答ハイライト
マーケティング投資について
- カテゴリーの変動に関わらず、一貫した投資を継続
- 売上の24-26%をマーケティング投資に充当
- ROIは業界平均を大きく上回る水準を維持
- 特にドラッグストアチャネルでは、他ブランドと異なり拡大フェーズにある
Dollar Generalへの展開について
- 農村部の消費者へのアクセス改善が目的(Dollar Generalの80%は人口2万人以下の地域に立地)
- 通常の棚展開ではなく、専用の端末展示を実施
- 展開店舗数は非公表、11月から一部店舗での展開を開始
- 既存チャネルとの補完関係を重視
関税リスクへの対応
- 2019年の25%関税時の対応実績あり
- 現在は中国からの調達比率を99%から80%に低下
- 対応策として以下を準備:
- サプライヤーとのコスト削減交渉
- 為替変動の活用
- 価格調整
- 調達先の多様化
- 関税非対象国への輸入活用
- FY25への影響はなし、FY26後半から影響の可能性
国際展開について
- 英国にチームを設置し、各市場にも人員配置を進める
- 過去18ヶ月で物流能力を強化
- 段階的な展開戦略を採用:
- 各市場の主要美容小売業者との提携
- 市場での地位確立
- その後の展開検討
- メキシコSephoraでは展開開始後すでに1位のブランドに
Naturiumの展開状況
- Ulta Beautyでの展開は好調
- フェイシャルスキンケアに加え、ボディケア製品も展開
- 英国ではBoots、Space NKで展開開始
- 今後も米国内外で展開拡大を検討
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