ホームデポ(ティッカー:$HD)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $4.68 | $4.69 | × |
| 売上高 | $45.28B (YoY +4.8%) | $45.31B | × |
| ガイダンス 2025通年EPS | $15.01 | $14.93 | × |
| ガイダンス 2025通年売上高 | $163.98B | $164.35B | × |
📈 業績ハイライト
売上・利益・成長率
| 指標 | 2025年Q2 | 2024年Q2 | 前年比変化 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | $45.3B | $43.2B(推定) | +4.9% |
| 既存店売上高(全社) | +1.0% | – | +1.0pt |
| 既存店売上高(米国) | +1.4% | – | +1.4pt |
| 調整後1株当たり利益(EPS) | $4.68 | $4.67 | +0.2% |
| GAAPベース1株当たり利益 | $4.58 | $4.60 | -0.4% |
| 売上総利益率 | 33.4% | 33.3%(推定) | +0.1pt |
| 営業利益率 | 14.5% | 15.1% | -0.6pt |
| 調整後営業利益率 | 14.8% | 15.3% | -0.5pt |
| 税引前利益に対する税率 | 24.2% | 24.5% | -0.3pt |
| 商品在庫 | $24.8B | $23.0B(推定) | +$1.8B |
| 在庫回転率 | 4.6x | 4.9x | -0.3x |
セグメント別成長・地域別動向
- 12/16の部門が前年同期比でプラス成長:
- 成長部門:収納、バス、ハードウェア、建材、屋内園芸、電気、キッチン、屋外園芸、造作材、電動工具、水道器具、家電
- カナダ・メキシコ:現地通貨ベースで既存店売上がプラス成長
- デジタルプラットフォームを活用した売上:前年比+12%
客単価・取引数・高額商品の動向
| 指標 | 前年比 |
|---|---|
| 客単価(平均) | +1.4% |
| 取引数 | -0.4% |
| 高額取引($1,000超) | +2.6% |
業績見通し(2025年通期)
| 指標 | ガイダンス |
|---|---|
| 売上成長率(総売上) | 約 +2.8% |
| 売上成長率(既存店ベース) | 約 +1.0% |
| 売上総利益率 | 約 33.4%(前年と横ばい) |
| 営業利益率(調整後) | 約 13.4% |
| 調整後EPS(52週ベース) | 前年と同水準(横ばい) |
| 実績EPS(暦年比較、53→52週) | 約 -3% 減 |
| 実効税率 | 約 24.5% |
| 純金利費用 | 約 $2.2B |
| 設備投資 | 売上比 約 2.5% |
| ROIC(投下資本利益率) | 27.2%(前年:31.9%) |
❓ 質疑応答ハイライト
Q1: 7月の改善は天候要因か?下期の構成要素は?
Q(Wells Fargo)
7月の売上改善は、天候回復による「巻き返し」なのか、それとも基調の変化か?また、下期の売上構成(客数、単価、価格変動など)は?
A(CEO Ted Decker)
- 7月の天候は特に北部で回復し、売上を押し上げた(天候要因あり)
- 広範な部門・顧客層でエンゲージメント改善(ProもDIYも)
- 上期の米国既存店売上は+0.9%、下期は微増を見込み、通年で+1.0%ガイダンスを達成可能
A(CFO Richard McPhail)
- 為替の影響:上期は55bpsの逆風 → 下期は25bpsの追い風になる見通し
- 足元7月後半〜8月前半の売上も好調持続中
Q2: 金利・税制改革の影響は?
Q(Wells Fargo)
金利低下や税制改革(子供税額控除・法人税率等)は、今後の需要回復にどれほど影響?
A(CEO Ted Decker)
- 高金利で「住宅市場が凍結」、40年来の低水準の転居率
- 経済の不確実性が「大型プロジェクト見送り」の主因
- 税制改革(減税・税制の確定)は前向き、可処分所得増に寄与
A(CFO)
- 研究開発費の即時償却やボーナス減価償却の復活によりキャッシュ税負担が軽減される見通し
Q3: 大型プロジェクトの回復時期は?
Q(Citi)
大型プロジェクト需要はいつ回復しそうか?12カ月以内か?
A(CEO)
- 長期金利(10年債)次第ではあるが、改善余地あり
- 税制・金利動向により、今後の転換点が期待されるが時期は不明
Q4: 価格・プロモーション戦略と関税の影響
Q(JPMorgan / UBS)
価格とプロモーション戦略は?関税が上がっている中で、どのような対応を想定?
A(EVP Merchandising)
- 商品の50%以上は国内調達で関税非対象
- 一部の価格上昇はあるが全体としては限定的
- Q2では屋外園芸のプロモーションを減らしたことで、取引数が減少(-0.4%)した
- 今後もEDLP(毎日低価格)戦略を維持しつつ、関税対応は商品ポートフォリオ全体で吸収
Q5: GMS買収の戦略的意図
Q(JPMorgan)
SRSと比較してGMSの戦略的価値は?自社構築ではなく買収にした理由は?
A(CEO)
- GMS(内装建材)は、SRS(屋根材・造園資材等)と補完的で類似したビジネスモデル
- GMSは1,200拠点、8,000台の配送トラックを有し、流通網を大幅に強化
- 顧客接点・セールス・配送拠点・クレジット・注文管理の全体が統合され、Proエコシステムの深化につながる
Q6: 高度な注文管理・配送体制の進展
Q(Morgan Stanley)
複雑なプロ案件への対応強化(例:配送精度・注文管理)はどの程度進捗しているか?
A(プロ部門リーダー)
- “On time & complete delivery”(時間通り・欠品なし)への満足度が上昇
- プロ向けの小型配送(車配送)も増加し、現場効率向上 → 購買増
- **納品後の請求(invoice on delivery)**も導入、プロのキャッシュフロー改善に寄与
Q7: 高ROIC投資とキャピタル配分方針
Q(UBS)
SRSやGMSなどの大型投資はROICの観点からどうか?リターンと成長のバランスは?
A(CFO)
- SRSやGMSは軽資産モデルで投資効率が高い
- DFC(Direct Fulfillment Center)も高ROICで、初期投資以上の価値創出中
- HD店舗のROIを「国債並みに安定」と捉えつつ、それ以上のリターンを実現する投資も可能
- 総じて、「成長とROICの両立が実現可能」との判断で積極投資継続

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