ユナイテッド航空(ティッカー:$UAL)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $3.26 | $3.03 | 〇 |
売上高 | $14.67B (YoY +7.6%) | $14.34B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第4四半期の業績
- EPS: $3.26
- 税引前利益率: 9.7%(前年同期比3.5ポイント改善)
- TRASMは前年同期比1.6%増加(輸送力6.2%増加)
- 国内線輸送力は7.8%増加、RASMは1.9%減少
- 全7ハブ空港が黒字を達成し、収益率の差は7ポイントまで縮小(2016年以来の最小差)
2024年通期の業績
- EPS: $10.61(当初ガイダンス$9-11の中央値を上回る)
- 利益配分: 従業員へ$713百万の利益分配を実施
- 輸送実績: 年間約1億7400万人を輸送(過去最高)
- フリーキャッシュフロー: $34億を創出
- 債務削減: 総額$74億、うち$36億を任意繰上返済
- 純有利子負債倍率: 2.4倍まで改善
2025年の見通し
- 第1四半期EPS見通し: $0.75-1.25
- 通期EPS見通し: $11.50-13.50(前年比18%増加)
- フリーキャッシュフロー目標: 2024年と同水準の約$34億
- 設備投資計画: $70億未満(長期ガイダンス$70-90億の下限を下回る)
質疑応答ハイライト
経営戦略関連
- Basic Economyは戦略的に有効に機能しており、2025年も現行方針を継続
- 機材の大型化は2025年は一時的に停滞するが、2026年以降に加速する見込み
- 7つの主要ハブ空港戦略を継続し、特にシカゴ、ヒューストン、デンバーの接続性向上に注力
- Starlinkの導入を加速し、無料かつ高速なWi-Fiサービスを提供予定
収益管理・路線展開
- 国内線収益は第1四半期にプラスに転換する見込み
- 国際線は引き続き国内線を上回る収益率を維持
- 太平洋路線は2024年の31%増便を消化し、システム平均を上回る収益率を達成
- 欧州路線は季節性が緩和され、年間を通じた需要が安定化
コスト・財務関連
- 未締結の労働協約によるCASM-exへの影響は2-3ポイントを想定
- 純有利子負債倍率は2025年中に2.0倍未満へ改善見込み
- 自社株買いは$81百万実施し、$14億の枠が残存
- 株主還元と財務改善のバランスを重視した資本配分を継続
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