コーニング(ティッカー:$GLW)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.54 | $0.52 | 〇 |
売上高 | $3.73B (YoY +63.7%) | $3.72B | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.55 ($0.53~$0.57) | $0.52 | 〇 |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $3.75B | $3.67B | 〇 |
業績ハイライト
2024年第3四半期の主要財務指標
- 売上高:37.3億ドル(前年同期比8%増)
- EPS:0.54ドル(前年同期比20%増)
- 営業利益率:18.3%(前年同期比160bps改善)
- 粗利益率:39.2%(前年同期比220bps改善)
- フリーキャッシュフロー:5.53億ドル
セグメント別業績
- Optical Communications
- 売上高:12億ドル(前年同期比36%増)
- 純利益:1.75億ドル(前年同期比92%増)
- Enterprise事業:前年同期比55%増(AI関連製品需要が牽引)
- Display Technologies
- 売上高:10億ドル(前期比横ばい)
- 純利益:2.85億ドル(前期比10%増)
- Specialty Materials
- 売上高:5.48億ドル(前期比9%増)
- 純利益:0.72億ドル(前期比14%増)
2024年第4四半期見通し
- 売上高:約37.5億ドル(前年同期比約15%増)
- EPS:0.53-0.57ドル(前年同期比約40%増)
質疑応答ハイライト
AT&Tとの契約について
- 10億ドル以上規模の複数年購入契約を締結
- キャリアセグメントの循環的な上昇トレンドの一部
- Springboardプランに沿った展開だが、まだ本格的な回復と判断するには時期尚早
- 2025年以降の成長持続を期待
キャッシュフローの状況
- 2018年以来の高水準のフリーキャッシュフロー(5.53億ドル)を達成
- 設備投資を抑制していることが寄与
- 収益の現金化が順調に進展
- 今後も強力なフリーキャッシュフロー創出を期待
粗利益率について
- 39%超という高水準を達成
- 主な要因は営業レバレッジの改善
- 毎四半期の上昇は保証できないが、さらなる改善余地あり
- 2026年末までの営業利益率20%目標達成に向けて順調に進捗
Display事業の価格戦略
- 2024年下期に二桁の価格引き上げを実施
- 円安の影響と2025-2026年のヘッジをオフセット
- 25%の純利益率維持を目指す
- 2025年の純利益目標:9-9.5億ドル
キャリア事業の見通し
- 過去のピーク水準(2021-2022年)からは依然として低い水準
- 顧客の展開拡大に向けた動きは好材料
- 本格的な回復を判断するには時期尚早
- 光通信事業の利益率は、稼働率向上とともにさらなる改善の余地あり
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