クアルコム(ティッカー:$QCOM)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.33 | $2.26 | 〇 |
売上高 | $9.39B (YoY +11.3%) | $9.21B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3EPS | $2.55 ($2.45~$2.65) | $2.47 | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $9.9B ($9.5B~$10.3B) | $9.7B | 〇 |
業績ハイライト
第3四半期の業績
- 非GAAPベースの売上高は94億ドル
- 非GAAPベースのEPSは2.33ドル(ガイダンスの中央値を上回る)
- QCTの売上高は81億ドル、EBITマージンは27%
- QTLの売上高は13億ドル、EBITマージンは70%
- 株主還元として23億ドルを実施(自社株買い13億ドル、配当9.49億ドル)
第4四半期の見通し
- 売上高は95億〜103億ドル
- 非GAAPベースのEPSは2.45〜2.65ドル
- QTLの売上高は13.5億〜15.5億ドル、EBITマージンは70〜74%
- QCTの売上高は81億〜87億ドル、EBITマージンは27〜29%
その他のハイライト
- 自動車向け事業で10以上の新規設計採用を獲得
- 中国OEMからの売上高が前年比50%以上成長
- Honor社と長期ライセンス契約を締結
- 11月19日にニューヨークで投資家向け説明会を開催予定
質疑応答ハイライト
自動車事業の成長について
- 新車への採用が収益に反映され始めている
- 四半期中に10の新しいモデルで技術が採用され、10の新規設計採用も獲得
- 2026年までに40億ドルの収益目標に向けて順調に進捗
- 生成AIの活用が自動車向け事業にさらなる成長機会をもたらす可能性がある
AIスマートフォンの需要と展開
- AIがプレミアム層の拡大をもたらしている
- AI機能は数個から数十個に増加し、将来的には100個以上になる可能性
- 現時点ではAI機能付きスマートフォンだが、将来的にはAIスマートフォンへと進化する見込み
- 次世代のSnapdragonフラッグシップチップセットでは、カスタムCPUとAI性能の大幅な向上が期待される
PC事業の展望
- Copilot+ PCの発売は予想を上回る好調なスタート
- 一部のモデルは完売するなど、市場の反応は良好
- 2025年に向けて、OEMと次世代Copilot+ PCの開発を進行中
- 700ドル以上の価格帯をカバーする製品ラインナップを計画
- 2027年までにPCの少なくとも50%がAI対応になると予測
第4四半期のガイダンスについて
- 追加の1週間とHuawei向け輸出ライセンスの取り消しの影響が相殺
- QCTのハンドセット事業は前四半期比で低シングルディジット成長を予想
- IoT事業は前四半期比で低ダブルディジット成長を予想
- 自動車事業は第3四半期の好調な結果を受けて横ばいを予想
長期的な成長戦略
産業用IoT向けの新しい製品ロードマップを近々発表予定
自動車、PC、産業用IoTの3つの分野で多角化を推進
自動車事業は2026年に40億ドル、2020年代末に90億ドルの収益を目指す
PC事業は今後の成長ドライバーとして期待
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