GEヘルスケア(ティッカー:$GEHC)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $1.06 | $0.92 | 〇 |
| 売上高 | $5.0B (YoY +3.3%) | $4.97B | 〇 |
| ガイダンス 通年EPS | $4.53 ($4.43~$4.63) | $4.07 | 〇 |
業績ハイライト
売上・利益概要
| 指標 | 数値 | 前年同期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 50億ドル | +2%(オーガニックベース) |
| サービス売上 | +7% | グローバルでの新規・既存顧客契約増加による |
| プロダクト売上 | +2% | |
| オーガニック受注成長率 | +3% | 上半期累計で+7% |
| Book-to-Bill | 1.07倍 | 記録的なバックログ21.3億ドル |
| 調整後EBITマージン | 14.6% | ▲80bps(主因:関税) |
| 調整後EPS | $1.06 | +6% YoY(関税影響▲0.08ドル) |
| フリーキャッシュフロー | 700万ドル | +1.89億ドル YoY |
セグメント別業績
| セグメント | 売上成長率 | EBITマージン変化 | 主因 |
| Imaging | +1% | ▲110bps | 中国の逆風、関税負担増 |
| Advanced Visualization Solutions | +2% | +20bps | AI搭載超音波ソリューション需要 |
| Patient Care Solutions | 0% | ▲240bps | インフレ・ポートフォリオミックス悪化 |
| Pharmaceutical Diagnostics | +5% | ▲200bps | 放射性医薬品投資・為替影響 |
ガイダンス(2025年通期)
| 項目 | 新ガイダンス | 前回ガイダンス |
| オーガニック売上成長率 | 約+3% | 約+2% |
| 調整後EBITマージン | 15.2〜15.4% | 14.2〜14.4% |
| 調整後EPS | $4.43〜$4.63 | $3.90〜$4.10 |
| フリーキャッシュフロー | 14億ドル以上 | 12億ドル以上 |
ポジティブ要因:
- バックログは過去最高の213億ドル、Book-to-Billは1.07倍と強い受注環境。
- 新製品導入が売上の50%以上を占め、R&D投資の成果が顕在化。
- 関税緩和によりEPSガイダンスを大幅上方修正。
ネガティブ要因:
- 関税による粗利率・EBITマージンへの圧迫(第2四半期で粗利率▲180bps)。
- 中国市場の回復が遅く、下期は慎重な見通し。
質疑応答ハイライト
1. 資本環境と地域別動向
Q(Evercore ISI): 米国・欧州・中国の資本環境について?
A(CEO Arduini):
- 米国は老朽化した装置の更新需要と新薬・新技術による需要増で堅調。
- 欧州は英国・ドイツ・フランスで回復傾向。
- 中国は活動は回復しつつあるが、入札から発注までのサイクルが長引いており慎重見通し。
2. 関税影響と対策
Q: 関税影響を半分緩和できた理由と今後のEPS見通しは?
A(CFO Saccaro):
- 短期的にはUSMCA免除、サプライヤー変更など即効性のある施策を実施。
- 長期的には生産移管やサプライチェーン再編を進行中。
- 2026年には関税によるEPS影響を2025年以下に抑える計画。
3. 受注成長の鈍化について
Q(Citi): Q2の受注成長が鈍化した理由は?
A(CFO): Q1に大口注文があり、Q2は想定通りの調整。過去12ヶ月ベースでは+6〜7%の持続的成長。
4. Flyrcadoの進捗
Q(Wells Fargo): Flyrcadoの顧客反応や採用障壁は?
A(CEO):
- 製造拠点の拡充が進み、年末までに90%以上のPET施設をカバー予定。
- 7つのMACで保険償還が決定し、商業保険でも65%以上がカバー。
- 顧客からは画質の高さに好評、今後は導入から償還までのサイクル短縮に注力。
5. 粗利益率の減少要因
Q: 粗利率が▲180bpsとなった理由は?
A(CFO):
- 関税が半分の要因。
- R&Dから原価への費用シフトによる影響(▲50bps)。
- 大型サービス契約の立ち上げによるミックス悪化(▲50bps)。
6. 中国市場の見通し
Q(JPMorgan): 中国市場の回復見通しは?
A(CEO): 活動は回復傾向だが、発注までの期間が長引いており、下期は慎重なガイダンス。新任の中国責任者が就任し、今後の成長に期待。
7. 今後の製品パイプライン
Q(Jefferies): 2026年以降に向けた新製品とマージン改善効果は?
A(CEO):
- 次世代MR、Photon Counting CT、全身PETなど大型製品が2025年後半から順次投入予定。
- AI搭載製品や高付加価値製品比率増加により、マージン改善を見込む。
8. M&A戦略
Q: 今後のM&A戦略は?
A(CFO):
- R&D投資に加え、MIM Software買収のようなポートフォリオ強化型M&Aを重視。
- 株価下落時には自社株買いも実施(Q2で1億ドル実施)。

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