決算:TXN 2025Q3

決算

テキサスインスツルメンツ(ティッカー:$TXN)の2025年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for TXN

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.48$1.49×
売上高$4.74B
(YoY +14.2%)
$4.64B
ガイダンス
2025Q4売上高
$4.40B
($4.22B~$4.58B)
$4.50B×

業績ハイライト

売上・セグメント別成長

指標金額・成長率
売上高47億ドル
前四半期比+7%
前年同期比+14%
アナログ事業売上前年同期比 +16%
エンベデッド事業売上前年同期比 +9%
その他セグメント売上前年同期比 +11%
  • CEOハビブ・イランは、「全体的な半導体市場の回復は続いているが、過去の回復局面よりも緩やかである」と述べ、マクロ経済環境と不確実性の影響を示唆。
  • 「顧客在庫は低水準で、在庫圧縮フェーズは終わった」とし、今後の需要増にも柔軟に対応できる体制を整えていると強調。

エンドマーケット別売上動向

市場前年同期比前四半期比
産業用+25%+数%(低い1桁)
自動車向け+高い1桁%+10%
パーソナルエレクトロニクス+低い1桁%+高い1桁%
エンタープライズシステム+35%+20%
通信機器+45%+10%
  • 通信機器とエンタープライズシステム(データセンター関連)の急成長が目立つ。
  • 中国市場においては第2四半期のプルイン(前倒し発注)影響が解消され、通常水準に回帰

利益・キャッシュフロー・資本配分

指標実績値
粗利益27億ドル(売上比57%)
営業費用(OpEx)9.75億ドル(前年比+6%)
営業利益17億ドル(売上比35%)
純利益14億ドル(EPS:$1.48)
EPSへの一時的影響-$0.10(内$0.08はリストラ費用)
営業キャッシュフロー(Q3)22億ドル
フリーキャッシュフロー(12ヶ月)24億ドル(CHIPS法補助金含む)
設備投資(Q3)12億ドル
株主還元(12ヶ月)配当12億ドル、自己株買い1.19億ドル(合計66億ドル)
  • **リストラ費用($0.08)**は、150mm(6インチ)ファブの閉鎖に伴うもの。テキサス州Shermanとダラスの旧工場が対象。
  • R&D拠点の再編も進行中、非効率な開発リソースの整理により長期的な効率改善を目指す。

業績見通し(ガイダンス)

指標第4四半期ガイダンス範囲
売上高42.2~45.8億ドル
EPS$1.13~$1.39
実効税率(Q4以降)約13%(2026年も13~14%見込み)
  • Q4ガイダンスは季節要因に即した水準。ポストコロナの不安定なシーズナリティからやや正常化へ
  • 減価償却費増加・稼働率(ファブ稼働)引き下げの影響で粗利益率が約55%まで低下見通し

質疑応答ハイライト

受注動向とブッキングの変化(UBS)

Q: 受注の線形性は?
A (CEO): 第2四半期のような混乱はなく、7月〜9月は比較的安定した動き。
A (IR): 循環的な回復の中では通常のパターンに沿った動き。


利益率と生産稼働率(UBS)

Q: EPS・キャッシュ粗利率が大幅に低下している背景は?
A (CFO):

  • 在庫レベルが適正水準に達したため、Q3・Q4でファブのロード(稼働率)を引き下げ
  • 減価償却費の増加、ロード削減によりEPSが圧迫された。
  • ロード減の影響は今後数四半期に渡り粗利率に影響を与える可能性

リストラクチャリングの背景(Citi)

Q: リストラの内容と効果は?
A (CEO):

  • 150mmファブの最終ウェハ投入が今月。2026年前半までに完全停止。
  • R&D拠点の統合による効率化も並行して実施。
    A (CFO):
  • OpExへの効果は数四半期かけて徐々に顕在化する。

産業・自動車市場の動向(Citi)

Q: 産業が減速し自動車が好調なのは想定外か?
A (CEO):

  • 産業はQ2が非常に強かったため、Q3の小幅増は妥当。
  • 自動車は比較的浅い谷からの回復で一貫して堅調。
    A (IR): 自動車は全地域で順調に成長

価格とリードタイム動向(Morgan Stanley)

Q: 価格下落やリードタイムに変化は?
A:

  • 価格は年間で低い1桁%の下落で想定通り
  • リードタイムは前四半期と変わらず競争力あり
  • 在庫最適化により短納期対応可能な体制を確保済み

粗利率の見通しと影響(Bernstein)

Q: Q4の粗利率は?
A:

  • 55%前後が想定される。
  • 減価償却とロード減が主因。
  • フリーキャッシュフロー成長を最重視。

OpEx見通し(Bernstein)

Q: OpExは来期どうなる?
A (CFO):

  • Q4はQ3比でフラットを想定(リストラ費除外ベース)。
  • R&Dは産業・自動車・データセンターの成長分野に重点投資予定。

中国市場の現状(Goldman Sachs)

Q: 中国の状況は?
A:

  • Q3で通常水準に回復
  • Q2での前倒し発注の反動は確認されず、今後も穏やかな動きを想定

CapExの見通し(Goldman Sachs)

Q: 2026年に向けてCapExは下振れか?
A (CEO):

  • 26年に向けたフレームワーク($20B~$26B)では下振れの可能性が高い
  • 回復の速度次第で柔軟に調整。

回復の速度感と顧客心理(Wolfe Research)

Q: 回復が想定よりも緩やかな理由は?
A (CEO):

  • 産業顧客は「待ちの姿勢」。地政学・政策面での不透明感(例:関税ルール)による。
  • データセンターのみが積極的に投資を継続している

稼働率調整と今後の見通し(Wolfe, Jefferies)

Q: 稼働率の調整はいつまで続く?
A:

  • 在庫レベルを維持するため、当面はロードを抑制
  • 需要回復次第で再増加も可能。

データセンター市場の貢献(Stifel)

Q: 通信・データセンター関連の成長要因は?
A (CEO):

  • データセンターは2025年ランレートで12億ドル、前年比+50%以上成長
  • 現在、売上はエンタープライズ、通信機器、産業などに分散
  • 2026年からは独立したカテゴリとして「データセンター市場」を開示予定

コメント

Ads Blocker Image Powered by Code Help Pro

広告ブロックを検出しました

ブラウザの拡張機能を使用して広告をブロックしていることが検出されました。 ブラウザの広告ブロッカー等の機能を無効にするか、kgs-invest.comドメインをホワイトリストに追加し、「更新」をクリックしてください。
タイトルとURLをコピーしました