ヴィーバシステムズ(ティッカー:$VEEV)の2025年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $1.74 | $1.58 | 〇 |
売上高 | $720.89M (YoY +14.3%) | $699.39M | 〇 |
ガイダンス 2026Q1EPS | $1.745 ($1.74~1.75) | $1.62 | 〇 |
ガイダンス 2026Q1売上高 | $727.5M ($726M~$729M) | $725.82M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $7.32 | $6.97 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $3.047B ($3.040B~$3.055B) | $3.06B | × |
📊 業績ハイライト
🚀 Q4およびFY25の業績
指標 | Q4 FY25 | FY25(通期) |
---|---|---|
売上高 | $721M | $2.75B |
Non-GAAP営業利益 | $308M | $1.15B |
✅ Q4はガイダンスを上回る好調な業績で終了
✅ 年間売上$2.75Bを達成し、着実な成長を継続
✅ 2030年の売上目標を$6Bと設定し、長期的成長へコミット
🎤 質疑応答ハイライト
🏥 トップ20製薬企業がVeevaの臨床プラットフォームを全面採用
- 理由: スピードと効率性の向上
- 臨床試験の標準化により、研究機関との連携が容易に
- 競争優位性とコンプライアンスを重視(リスク回避のためではない)
- 他の大手製薬企業への影響:
- すべての企業が同じ道をたどるわけではないが、Veevaとの戦略的パートナーシップが強化
💰 業界動向(政府の研究資金政策の影響)
- 短期的な影響なし: 研究開発予算には変化が見られない
- 長期的な影響:
- 生命科学業界は経済サイクルに強い
- Veevaの収益も安定的(年間契約ベース)
🏗 Veeva Development Cloudの拡大と標準化
- CTMS(臨床試験管理システム)採用が17/20のトップ製薬企業に拡大
- 今後の成長エリア:
- Study Training, Site Connect, EDC, CDB, RTSM, eCOA
- EDC(臨床データ管理)はすでに9社のトップ20が採用
- eCOAやRTSMもEDCと同規模の市場規模がある
🏆 Data Cloud(Compass)の拡大
- 100以上のブランドがCompassを採用
- 企業がデータ統合を進める中で関心が高まる
- 大規模契約(7桁規模)の増加傾向あり
🦾 AI戦略とVault CRM
- VeevaのAI製品群
- CRMボット、MLRボット(医薬品広告審査支援)、TMFボット
- CRMボイスコントロール
- Vault CRMの移行状況
- トップ20企業との移行交渉が進行中
- 2025年にさらなる契約締結を予定
- 2027年が移行の「レッドゾーン」
- 「Vault CRMが最も速くAIを導入できる」
💸 財務指標と今後の見通し
- FY26ガイダンスのポイント
- 売上成長は引き続き安定(13%成長見込み)
- Non-GAAP営業利益率42%以上を達成
- Crossixの前年の好調な業績が比較対象となり成長率が若干低下
- FX(為替)による1%の売上影響あり
コメント