エルフビューティー(ティッカー:$ELF)の2025年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.74 | $0.74 | 〇 |
売上高 | $355.32M (YoY +31.1%) | $329.7M | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $3.295 ($3.27~$3.32) | $3.54 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $1.305B ($1.30B~$1.31B) | $1.337B | × |
業績ハイライト
第3四半期の主要財務数値
- 売上高は前年同期比31%増加
- 調整後EBITDAは69百万ドル(前年同期比16%増)
- 調整後1株当たり利益は0.74ドル(前年同期と同水準)
市場シェアの動向
- 米国市場シェアは220ベーシスポイント上昇
- カラーコスメティクス市場で金額ベース第2位(約12%シェア)
- ユニットベースでは第1位(約14%シェア)
デジタル事業の状況
- デジタル消費は前年同期比約30%増加
- デジタルチャネルは第3四半期売上高の24%を占める
- ロイヤルティプログラム会員は560万人超で、前年同期比20%以上増加
- モバイルアプリのダウンロード数は300万回超
インターナショナル事業の状況
- 第3四半期の売上高は前年同期比66%増加
- 売上高に占める割合は20%(前年同期は15%)
- 現在15カ国で展開中
- 新規参入市場(ドイツ、オランダ、イタリア、メキシコ)で上位3位にランクイン
通期見通しの修正
- 通期売上高成長率見通しを27-28%に下方修正(従来28-30%)
- 調整後EBITDA見通しを289-293百万ドルに下方修正(従来304-308百万ドル)
- 粗利益率は前年比約40ベーシスポイント改善見込み(従来約30ベーシスポイント)
質疑応答ハイライト
1月の消費動向減速について
- 要因1: カテゴリー全体が5%減少。12月の高い販促活動の反動と美容関連のソーシャル会話の減少が影響
- 要因2: 前年の大型製品ローンチ(グロウリバイバーリップオイル)の反動
- 要因3: 2025年春の新製品の初期売上が想定を下回る
インターナショナル展開について
- カテゴリー全体の逆風は米国ほど強くない
- 主要な小売業者との商談を継続中
- 新規市場での上位3位以内のランクインが継続
デジタル/Amazonについて
- Amazonは発見とサーチの重要なプラットフォーム
- 米国だけでなく英国、ドイツ、イタリアなど国際展開も推進
- 小売店舗とのカニバリゼーションは一部あるが、全体としてはプラスと評価
Naturiumの状況について
- Ulta Beautyでの展開は週次で売上成長
- Target、Ulta Beauty以外の小売チャネルは未開拓
- Bootsの主要スキンケア店舗での展開も好調
競争環境について
- プレステージ品質を低価格で提供する能力は独自の競争優位性
- マーケティング施策の展開スピードで他社をリード
- 過去3年間でシェアを2倍以上に拡大し、競争優位性を実証
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