Confluent(ティッカー:$CFLT)の2023年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.09 | $0.05 | 〇 |
売上高 | $213M (YoY +26.0%) | $205.35M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1EPS | $0.01 ($0.00~$0.02) | $0.01 | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $211.5M ($211M~$212M) | $210M | 〇 |
ガイダンス 2024通期EPS | $0.17 | $0.17 | 〇 |
ガイダンス 2024通期売上高 | $950M | $935M | 〇 |
業績ハイライト
第4四半期の業績ハイライト
- 総売上高は前年同期比26%増の2億1,320万ドルでガイダンスを上回る
- サブスクリプション売上高は31%増の2億280万ドル
- コンフルエントクラウドの売上高が初の1億ドル到達で46%増加
- 非GAAPベースの営業利益率はプラス5.3%で27ポイント改善
2023年度通期の業績ハイライト
- 総売上高は33%増の7億7,700万ドル
- コンフルエントクラウドの売上高は65%増の3億4,880万ドル
- 非GAAPベースの営業利益率は23ポイント改善し-7.4%
2024年第1四半期のガイダンス
- 総売上高は2億1,100万〜2億1,200万ドル(前年同期比21〜22%増)
- サブスクリプション売上高は1億9,900万〜2億ドル(同24〜25%増)
- 非GAAPベースの営業利益率はマイナス4%程度
2024年度通期のガイダンス
- 総売上高は約9億5,000万ドル(前年比22%増)
- 非GAAPベースの営業利益率は損益分岐点
- コンフルエントクラウドの売上高が総売上高の50〜51%になると予想
- Flinkの一般提供は第1四半期、収益貢献は2025年度に予定
質疑応答ハイライト
生成AIユースケースにおける顧客との関係について
- 企業が独自のデータソースをLLMと組み合わせ、リアルタイムで信頼性が高く文脈に即した洞察を顧客に提供するためにコンフルエントを活用
- Anthropic、Pinecone、OpenAIとのパートナーシップにより、顧客がデータストリーミングを利用して生成AIアプリケーションを構築・スケールできるよう支援
- OpenAIはコンフルエントを使って顧客の利用パターンの可視性を向上。コスト削減を含む追加のユースケースを特定
消費型モデルへの移行が顧客との関係に与える影響
- 顧客との直接的なやり取りに即座に変化はない。支払いモデルやビジネスモデルはすでに消費型に対応済み
- 営業チームが顧客の成功に不可欠なアプリケーションを見つけ、本番環境に早期に移行することを重視するよう期待
- 顧客に変更通知を送る必要がある変更ではなく、主に社内オペレーションに影響
営業組織の変更点
- フィールドオペレーションは引き続きErica Schultz率いる組織の管轄
- 消費型モデルへの移行に伴い、セールスエンジニアの役割や米国などの組織体制に一部変更あり
- 抜本的な組織改編というよりは微調整と位置付け
- 全体的にチームの継続性は保たれており、変更を主導しているのは2023年の一連の変更を立案した同じメンバー
データストリーミング分野の技術的複雑性への対応
- KafkaやFlinkの運用面での複雑性と、クラウドサービスの利用を区別することが重要
- Kafkaのインターフェースはシンプルなデータストリームの読み書き。Flinkは既存のデータベースと同様のSQLやプログラミング言語をサポート
- 開発者向けのインターフェースは複雑ではない。オープンソースを使って自前で大規模なデータシステムを構築・運用する場合は高度な技術が必要
- クラウドプラットフォームの価値は、その複雑性を取り除くこと。営業モデルに組み込む重要な要素
オープンソースからの移行促進に向けた取り組み
- 消費型モデルへの移行により、製品主導の成長と営業チームの連携が重要に。コンフルエントの消費モデルは顧客の獲得から育成までスムーズな流れを実現
- 製品面での取り組みとして、移行のハードルを下げること。コンフルエントをドロップイン置換できるようにし、移行を容易にして初期コストを抑える
コンフルエントクラウドの業績について
- デジタルネイティブセグメントでの消費の回復が見られたのはプラスの材料
- 全体的に顧客ベースの消費は期待通りで、特筆すべき点はなし
- 消費の勢いは来年に向けても継続する見通し。第1四半期のガイダンスにも反映されている
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