パランティア(ティッカー:$PLTR)の2024年度第3四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.10 | $0.09 | 〇 |
売上高 | $725.52M (YoY +30.0%) | $703.69M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $769M ($767M~$771M) | $744.04M | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $2.807B ($2.805B~$2.809B) | $2.76B | 〇 |
業績ハイライト
業績の概要
- 第3四半期の売上高は前年同期比30%増
- 米国事業の売上高は前年同期比44%増(前期比14%増)
- 米国政府事業の売上高は前年同期比40%増(前期比15%増)
- 米国商業事業の売上高は前年同期比54%増(前期比13%増)
財務メトリクス
- 調整後営業利益率は38%
- 営業活動によるキャッシュフローは4.2億ドル
- 調整後フリーキャッシュフローは4.35億ドル(マージン60%)
- 過去12ヶ月の調整後フリーキャッシュフローが初めて10億ドルを突破
顧客動向
- 顧客数は前年同期比39%増、前期比6%増の629社
- 米国商業顧客数は前年同期比77%増、前期比9%増の321社
- トップ20顧客からの過去12ヶ月の収益は、1顧客あたり前年同期比12%増の6,000万ドル
2024年度通期見通し
- 売上高ガイダンスを28.05億ドル~28.09億ドルに引き上げ
- 米国商業売上高は6.87億ドル以上(成長率50%以上)を見込む
- 調整後営業利益は10.54億ドル~10.58億ドルに引き上げ
- 調整後フリーキャッシュフローは10億ドル以上を見込む
質疑応答ハイライト
AIの差別化戦略について
- AIモデル自体は商品化が進み、オープンソース/クローズドソース問わず収束傾向
- 推論コストも急速に低下している中、価値は応用層とワークフローにあり
- 10年にわたるエンタープライズAIの実装経験が競争優位性
- オントロジーを活用したAIPの展開が差別化要因
- 既存のソフトウェア企業は課題を理解できていない状況
Boot Campから大規模契約への転換について
- 複数の業界で、Boot Campから2ヶ月以内に7桁のACV契約に至るケースが発生
- AIの価値を理解した顧客は素早い意思決定と導入を実施
- 顧客企業内での人材異動を通じて、新しい企業への展開も加速
- 政府/非政府間での活用事例の相互参照も活発化
- 業界を超えた活用方法の横展開が進んでいる
政府事業におけるパートナーシップの変化について
- Mission Managerを通じて、ソフトウェアインフラ(RubixとApollo)を提供
- パートナー企業の収益化加速と市場拡大を支援
- 防衛テック系スタートアップやL3などの大手インテグレーターとの協業を推進
- 政府データの安全な取り扱いを可能にする技術を提供
- テクノロジーイノベーション企業からの信頼獲得に成功
戦略的商業契約の状況について
- 第3四半期の収益の約1%程度の規模
- 3年前にプログラムは終了
- 将来の指標に与える影響は極めて限定的
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