決算:UPS 2025Q2

決算

ユナイデッドパーセル サービス(ティッカー:$UPS)の2025年度第2四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for UPS

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.55$1.57×
売上高$21.2B
(YoY -2.8%)
$20.85B

業績ハイライト

連結業績(2025年第2四半期)

指標実績値前年同期比コメント
売上高212億ドル▲0.8%Amazon向けボリューム減少の影響を部分的に相殺
営業利益19億ドルマージンは8.8%
営業利益率8.8%収益性改善施策が一部奏功
希薄化後EPS1.55ドルGAAPベースで29百万ドルの一時費用計上

セグメント別業績

セグメント売上高前年同期比営業利益営業利益率主な要因
米国内貨物141億ドル9.82億ドル7.0%Amazonボリュームの計画的減少、Ground Saverの収益性悪化
国際貨物45億ドル+2.6%6.82億ドル15.2%中国→米国便の▲34.8%減少を、中国→世界向け+22.4%で一部補填
サプライチェーン27億ドル▲5.94億ドル2.12億ドル8.0%Coyote売却影響、ヘルスケア物流+5.7%、UPS Digital+26.4%

主要KPI

  • 米国内平均日量(ADV):前年同期比▲7.3%
    • Air ADV:▲11.6%(Amazon除外で+1.4%)
    • Ground ADV:▲6.6%
    • Ground Saver ADV:▲23.3%
  • 米国内収益/個:前年同期比+5.5%
    • ベースレート・荷物特性:+250bps
    • 顧客・製品ミックス:+200bps
    • 燃料:+100bps
  • 国際輸出ADV:+6.1%、中国→米国▲34.8%、中国→その他世界+22.4%

戦略進捗・施策

  • Amazon向けボリューム削減(Glide Down)
    • 上期累計で▲13%減
    • 下期は四半期ごと▲30%を想定
    • 閉鎖施設:74棟(年初来155拠点)
  • コスト削減計画
    • 2025年に35億ドルの削減を計画
    • 上期でオペレーション時間▲2,500万時間、職位▲9,500削減
    • Attrition(離職率)が想定より低く、費用削減効果が遅延
  • Ground Saverの課題
    • 自社内配送移管後、配達密度アルゴリズムが想定外 → 約8,500万ドルのコスト超過
    • USPSとの再協議でコスト削減策を模索中
  • ヘルスケア物流
    • 市場規模820億ドル
    • Andlauer Healthcare Group買収予定(年内完了見込み)

ガイダンス

  • 収益・利益のガイダンスは未開示
    • 関税政策、需要動向、顧客のピークシーズンプラン未確定のため
    • 3Q末までに不確実性が解消されれば、4Qガイダンス提示予定
  • 2025年の資本政策
    • 設備投資:35億ドル
    • 配当支払:55億ドル(取締役会承認前提)
    • 自社株買い:10億ドル実施済み
    • 税率:23.5%見込み

質疑応答ハイライト

ガイダンス未開示の理由と国内マージン見通し

Q: ガイダンスを出さないのは業績悪化の懸念か、それとも不透明感のためか?国内マージンは2桁で終えられるか?

A(Carol Tomé):

  • タリフや需要の不確実性が極めて高く、シナリオの幅が大きいためガイダンスは困難。
  • 7月の米国内ボリュームは好調だが、Amazon Prime Day等の一時要因。
  • Attrition(離職率)が想定より低く、コスト削減効果が後ろ倒し。
  • 3Q末に状況が明確になればガイダンスを提供予定。

中国→米国輸送減少と東南アジア移管

Q: 中国→米国便の減少を他地域で補完できるか?追加投資は必要か?

A(Kathleen Gutmann / Carol Tomé):

  • 中国→米国は▲34.8%減少、一方で中国→世界は+22.4%増。
  • マレーシア・ベトナム・インド向けも20%以上成長。
  • 既に香港ハブ拡張・フィリピン新ハブ建設などを進めており、追加投資も計画済み。

中小企業(SMB)の低迷

Q: SMB需要の停滞は政策不確実性が主因か、競合の影響もあるか?

A(Carol Tomé / Matthew Guffey):

  • SMBは関税や信用供給制約で打撃を受けている。
  • UPSは供給網マッピングや調達先変更支援で600件以上の案件を実施。
  • SMB向けヘルスケア物流が成長分野。

Amazonボリューム削減進捗

Q: Glide Downは計画通りか?

A(Carol Tomé / Brian Dykes):

  • 上期の減少率は計画通り(1Q▲60万個/日、2Q▲40万個/日)。
  • Attritionが想定より低くコスト削減が遅延。
  • 下期は四半期ごと▲30%減少を予定、コスト削減35億ドル目標は維持。

Ground Saver収益性悪化

Q: Ground Saverは勝ち取った契約ではなかったのか?

A(Carol Tomé / Brian Dykes):

  • 配達密度モデルが想定外となり、2Qで約8,500万ドルのコスト超過。
  • USPSとの再提携やオペレーション改善で対応中。

ピークシーズン見通し

Q: 今年はピークシーズンが来ない可能性は?

A(Carol Tomé / Nando Cesarone):

  • 顧客からは「勝つために計画する」という声もあるが、まだ具体的な計画は未提出。
  • 9月にかけてピークプランが固まる見込み。
  • ネットワーク再構築により需要変動への柔軟対応が可能。

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