アリスタネットワークス(ティッカー:$ANET)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.10 | $1.94 | 〇 |
売上高 | $1.69B (YoY +15.8%) | $1.65B | 〇 |
ガイダンス 2024Q2売上高 | $1.735B ($1.72B~$1.75B) | $1.72B | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第2四半期の売上高は16.9億ドルで、前年同期比15.9%増
- 非GAAPベースの1株当たり利益は2.10ドル
- サービスおよびソフトウェアサポート収益が全体の17.6%を占める
- 非GAAPベースの粗利益率は65.4%
地域別実績
- 米州が81%と強い貢献
- 国際売上高は19%
製品・技術動向
- AI向けEtherlinkプラットフォームを発表
- 7060 x6 AIスイッチ、7800 R4 AIスパイン、7700 R4 AI分散Etherlinkスイッチなどを含む
- 最大100,000 GPUをサポート可能な2層設計を実現
2024年度見通し
- 通年の売上高成長率見通しを「少なくとも14%」に上方修正
- 粗利益率見通しは62-64%を維持
- 営業利益率見通しを約44%に上方修正
質疑応答ハイライト
次世代GPUとネットワーキングの関係
- 次世代GPUの高速化に伴い、ネットワークの高スループット化が必要
- 800Gbps製品の導入がBlackwell世代で重要になる
- GPUのサーバー内接続(スケールアップ)と、サーバー間接続(スケールアウト)を区別
- Aristaはスケールアウト部分で強みを発揮
繰延収益の増加について
- 製品繰延収益が前四半期比約2.53億ドル増加
- 新製品導入や新規顧客獲得に伴い変動する傾向
- AIプロジェクトは従来のクラウドより認識までの期間が長い
AI関連の顧客トライアル状況
- クラウド・AIタイタン顧客4社とのトライアルは順調に進行
- パイロットフェーズに移行中のものもある
- 加えて、数十の小規模顧客がAIパイロットを開始
非AI部門のクラウドインフラ投資動向
- 従来型クラウドからAIへの投資シフトが継続
- 同時に100Gから200G、200Gから400Gへのリフレッシュサイクルも進行中
- AIは従来型クラウドより成長が速いが、従来型も重要な収益源として継続
エンタープライズ顧客の動向
- 早期採用顧客は100Gから400Gへの移行を検討
- ファストフォロワー層は100G移行を検討中
- リスク回避型顧客は未開拓の機会となっている
- パブリッククラウドからの回帰需要も一部で見られる
AIネットワーク設計の考え方
- GPU/XTU数、分散状況、マルチテナント対応などが重要
- ホスト、メモリ、ストレージ、WANの構成も考慮が必要
- アプリケーション最適化、冗長性、負荷分散なども検討ポイント
- 単純な規模・性能だけでなく、ネットワーク設計中心のアプローチが必要
コメント