アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(ティッカー:$AMD)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.69 | $0.68 | 〇 |
売上高 | $5.83B (YoY +9%) | $5.72B | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $6.7B ($6.4B~$7.0B) | $6.61B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 売上高は前年同期比9%増の58億ドル
- データセンター部門の売上高が前年同期比115%増の28億ドルと大幅増
- クライアント部門の売上高が前年同期比49%増の15億ドル
- 粗利益率は前年同期比3.4ポイント改善の53%
- 希薄化後1株当たり利益は前年同期比19%増の0.69ドル
第3四半期の見通し
- 売上高は約67億ドル(前年同期比約16%増)を見込む
- 非GAAPベースの粗利益率は約53.5%を見込む
- データセンターとクライアント部門が引き続き成長を牽引する見通し
その他のハイライト
- MI300 GPUの売上高が四半期で初めて10億ドルを突破
- データセンターGPU事業の2024年通期売上高見通しを45億ドル超に引き上げ
- 次世代EPYCプロセッサー「Turin」の量産出荷を開始
質疑応答ハイライト
MI300の今後の見通しについて
- 第3四半期、第4四半期と売上は引き続き拡大する見込み
- 既存顧客の導入拡大と新規顧客のパイプライン拡大が続いている
- MI325Xを今年後半に投入予定、MI350シリーズは2025年に投入予定
- 長期的な視点で市場に参入しており、EPYCプロセッサーの軌跡と類似点がある
- 顧客との長期的な関係構築とソフトウェアの成熟化が進んでいる
サーバーCPU市場でのシェア拡大について
- 第4世代EPYCプロセッサーがクラウドと企業向けで広く採用されている
- 新規顧客の獲得と既存顧客の拡大が進んでいる
- 市場全体の回復傾向も見られる
- 次世代Turin製品の量産出荷を開始、下半期から売上貢献の見込み
AIパソコン市場への取り組みについて
- Zen 5ベースの製品をノートPC、デスクトップともに今年半ばに投入予定
- 初期のレビューは非常に好評
- 下半期は通常以上のシーズン性を見込む
- 2025年にはより幅広い価格帯でAI PCが展開される見通し
データセンターGPU事業の収益性について
- チームは複雑な製品であるMI300の生産拡大に成功
- 運用の最適化により粗利益率の改善が続いている
- 長期的には全社平均を上回る粗利益率を見込む
- 事業規模の拡大に伴い、営業利益率も上昇傾向
MI300の顧客構成と課題について
- 第2四半期の売上はほぼ全てAI向け
- 大手ハイパースケーラーやOEM顧客、エンタープライズ、ティア2データセンター向けが中心
- メモリ供給については複数のサプライヤーを確保し、対応している
- ソフトウェアスタックROCmの性能が大幅に向上、顧客の導入期間短縮に貢献
- Silo AI買収により、顧客のAMDハードウェア導入支援体制を強化
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