デジタルオーシャン(ティッカー:$DOCN)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.52 | $0.40 | 〇 |
売上高 | $198.48M (YoY +12.1%) | $196.77M | 〇 |
ガイダンス 2024Q4EPS | $0.295 ($0.27~$0.32) | $0.38 | × |
ガイダンス 2024Q4売上高 | $200M ($199M~$201M) | $200M | 〇 |
ガイダンス 通年EPS | $1.725 ($1.70~$1.75) | $1.67 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $776M ($775M~$777M) | $773M | 〇 |
業績ハイライト
財務実績
- 第3四半期の売上高は198.5百万ドル(前年同期比12%増)
- 年間経常収益(ARR)は798.3百万ドル(前年同期比12%増)
- 調整後EBITDAは87百万ドル(前年同期比14%増)、マージンは44%
- 調整後フリーキャッシュフローは26百万ドル(売上高比13%)
- 希薄化後1株当たり利益は0.33ドル(前年同期比65%増)
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益は0.52ドル(前年同期比18%増)
事業ハイライト
- AI/ML関連の収益は前年同期比約200%の成長を達成
- 月額50ドル以上を支払うビルダーとスケーラーの顧客数は約163,000(前年同期比6%増)
- ビルダーとスケーラーからの収益は前年同期比15%増加し、全体収益の88%を占める
- 四半期中に42の新機能をリリース(前四半期の約2倍)
- Hugging FaceやNetlifyとの戦略的パートナーシップを締結
2024年度通期見通し
- 売上高を775-777百万ドルに上方修正(前年同期比約12%増)
- 調整後EBITDAマージンを40-41%に上方修正
- 非GAAPベースの希薄化後1株当たり利益を1.70-1.75ドルに設定
- 調整後フリーキャッシュフローマージンは15-17%を維持
質疑応答ハイライト
製品イノベーションと顧客採用について
- 質問:新機能の導入と既存顧客への浸透についての時間軸
- 回答:
- 大規模な顧客ベース(638,000以上)への浸透には時間が必要
- マルチイヤー契約の締結や他クラウドからの移行など、前向きな兆候が見え始めている
- コアビジネスのNDR(純ドル保持率)は全体平均を上回って推移している
EBITDA見通しについて
- 質問:第4四半期のEBITDAマージン予想の幅が広い理由
- 回答:
- R&D支出の増加タイミングに関する不確実性が主な要因
- 一時的な契約リソースの活用を検討中
- 長期的なR&D比率は大きく変化しない見込み
AI事業の進捗について
- 質問:GPU対応製品の採用状況と契約形態
- 回答:
- 新規顧客、既存顧客ともに採用が進んでいる
- 本番環境での利用は契約ベース、実験的利用はオンデマンドが中心
- GenAIプラットフォームは技術的専門知識が少ない顧客にも好評
2025年の成長見通しについて
- 質問:低~中程度の2桁成長を見込む根拠
- 回答:
- セルフサービス型の成長が想定を上回って推移
- マネージドホスティング事業が比較困難期を脱しつつある
- AI事業が当初想定の3%成長寄与を上回る見込み
- NDRの改善が期待される
ビジネス戦略の変化について
- 質問:ハイパースケーラーとの競争戦略について
- 回答:
- 顧客ニーズに従った自然な展開
- 収益の58%を占める大規模顧客(月額$25,000以上)のニーズに対応
- 開発者コミュニティへの注力は継続
- マルチクラウド環境での成長機会を追求
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