決算:ADI 2024Q3

決算

アナログデバイシズ(ティッカー:$ADI)の2024年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for ADI

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$1.58$1.51
売上高$2.31B
(YoY -25%)
$2.27B
ガイダンス
2024Q4EPS
$1.63
($1.53~$1.73)
$1.63
ガイダンス
2024Q4売上高
$2.40B
($2.30B~$2.50B)
$2.38B

業績ハイライト

第3四半期の業績

  • 売上高は23億1000万ドルで、見通しの中間値を上回る
  • 営業利益率は41%を超え、1株当たり利益は1.58ドルで、いずれも見通しの中間値を上回る
  • 前四半期比7%増、前年同期比25%減

セグメント別売上高

  • 産業部門:全体の46%、前四半期比6%増、前年同期比37%減
  • 自動車部門:全体の29%、前四半期比横ばい、前年同期比8%減
  • 通信部門:全体の12%、前四半期比10%増、前年同期比26%減
  • 消費者部門:全体の14%、前四半期比29%増、2022年以来初めての前年同期比増加

財務状況

  • 第3四半期末の現金および短期投資は25億ドル超
  • 純レバレッジ比率は1.2
  • 在庫は前四半期比5100万ドル減少
  • 第3四半期の営業キャッシュフローは9億ドル、過去12ヶ月で40億ドル
  • 過去12ヶ月のフリーキャッシュフローは29億ドル(売上高の30%)

第4四半期の見通し

  • 売上高は24億ドル(±1億ドル)、前四半期比4%増の見込み
  • 営業利益率は41%(±100ベーシスポイント)の見込み
  • 1株当たり利益は1.63ドル(±0.10ドル)の見込み

質疑応答ハイライト

市場環境と回復の見通し

  • 第2四半期が景気循環の底だったという確信が強まっている
  • チャネル在庫は非常に少なく、顧客の在庫水準も改善している
  • 第4四半期も引き続き前四半期比成長を予想
  • マクロ環境に依存するが、2025年は力強い成長年になると予想
  • デザインウィンのパイプラインは過去最高水準

自動車部門vs産業部門の動向

  • 自動車部門は産業部門よりも遅れて在庫調整に入ったが、調整の深さは産業部門ほど深刻ではない
  • 自動車生産の減速により、顧客の在庫消化が進んでいる
  • レガシー自動車部門やバッテリー管理システム部門での在庫消化が少なくとも第4四半期まで続く見込み
  • 自動車の半導体含有量増加のトレンドは長期的な追い風
  • 地域による大きな違いは見られず、全体的に90日前よりも弱い状況

第1四半期(2025年度)の見通し

  • 季節性を考慮すると、第1四半期は若干の減少が予想される
  • 産業部門の動向が大きな変数となる
  • 産業顧客のCEOとの対話では、2025年に対する楽観的な見方が強い
  • 現時点では季節性を上回る成長を約束することは難しい

在庫とファウンドリパートナーとの関係

  • 第2四半期に稼働率と粗利益率は底を打った
  • 第4四半期はエンドデマンドに合わせて出荷する予定
  • チャネル在庫は7-8週間の目標範囲の下限に近い
  • 内部の工場稼働率は通常の85%をかなり下回っているが、第3四半期と第4四半期は改善している
  • 稼働率の上昇は粗利益率の拡大につながる

第4四半期のセグメント別見通し

  • 消費者部門:約10%の2桁成長
  • 産業部門:高単位の成長(約8-9%)
  • 通信部門:ほぼ横ばい
  • 自動車部門:低単位の減少

中国市場の動向

  • デザインウィンとパイプラインは非常に強い
  • 中国の受注は引き続き好調
  • 産業、自動車、通信部門で2桁成長を記録
  • 消費者部門はわずかに減少

コメント

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