セールスフォース(ティッカー:$CRM)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $2.56 | $2.36 | 〇 |
売上高 | $9.33B (YoY +8.5%) | $9.23B | 〇 |
ガイダンス 2025Q3売上高 | $9.335B ($9.31B~$9.36B) | $9.41B | × |
ガイダンス 通年売上高 | $37.85B ($37.7B~$38.0B) | $37.85B | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の業績
- 総収益は6億7600万ドル
- 非GAAPの営業利益は2億8000万ドル
- ガイダンスを上回る好調な業績
主要な進展
- 臨床試験の効率化を図るVeeva Site Connectの重要な新リリース
- CRMスイートにおけるService Centerの初リリース
- 戦略的な顧客獲得と製品拡張を全主要分野で実現
Vault CRMの進捗
- 14件の新規顧客獲得
- 今年末までに小規模顧客の最初の移行を予定
- 来年から大規模な移行を開始予定
質疑応答ハイライト
CRM市場での競合状況
- 主要な競合はSalesforce
- IQVIAはOCE製品の権利をSalesforceにライセンス供与し、もはや競合とは見なされていない
- Veeva CRMは市場で利用可能な製品を持ち、15社の顧客が稼働中
- 大手製薬会社の顧客が来年末までに50カ国以上で移行予定
- 顧客との長期的な関係や業界クラウドのビジョンが競争上の優位性
Compassの進捗
- 主に患者領域での販売と新規ブランドの追加で進展
- Prescriber及びNational製品では教育活動が中心
- 報酬グレードでの使用は来年以降と予想
- 約4,000ブランドに対する新しいデータアプローチを採用しており、顧客の適応には時間がかかる
安全性スイートの展望
- 明確な製品戦略を持ち、クラウドベースの安全性スイートを提供
- 2つの主要なレガシープロバイダーが存在
- EDC製品との連携による大幅なコスト削減が期待される
- AI技術の活用可能性が将来的なブレークスルーとなる可能性
Vault Basicsの成果と今後の展開
- 約1年で12社以上の顧客が稼働または契約
- 従来Veevaが対応できなかった市場の約80%にアプローチ可能に
- 1億ドル以上の市場規模と推定
- 企業向けビジネスにも簡素化や標準化のメリットをもたらす
- 今後は商業分野にもVault Basicsのコンセプトを適用予定
臨床分野での競争力
- 長期的で持続可能なビジネスモデルを構築
- 大規模企業から小規模企業まで対応できる業界最広範な製品ポートフォリオを提供
- 臨床オペレーションスイートと臨床データ管理スイートの両方を提供
- 2012年のeTMFから始まり、段階的に製品を拡充
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