Zスケーラー(ティッカー:$ZS)の2024年第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.88 | $0.69 | 〇 |
売上高 | $592.9M (YoY +30%) | $567.6M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.625 ($0.62~$0.63) | $0.72 | × |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $605M ($604M~$606M) | $602.1M | 〇 |
ガイダンス 2025通年EPS | $2.84 ($2.81~$2.87) | $3.28 | × |
ガイダンス 2025通年売上高 | $2.61B ($2.60B~$2.62B) | $2.12B | × |
業績ハイライト
第4四半期の業績
- 収益は5億9300万ドルで、前年同期比30%増
- 計算済み請求額は9億1100万ドルで、前年同期比27%増
- 営業利益率は約22%で、前年同期比260ベーシスポイント改善
- フリーキャッシュフロー・マージンは23%
2024年度通期の業績
- 収益は21億7000万ドルで、前年比34%増
- フリーキャッシュフローは75%増加し、マージンは27%
- 4年連続で「Rule of 60」を達成
その他のハイライト
- ARRが25億ドルを突破
- 年間100万ドル以上のARRを持つ顧客数が567社に増加
- 新規および追加販売における新興製品の貢献度が22%に上昇
- 日間0.5兆件のトランザクションを処理
質疑応答ハイライト
競合状況について
- 競合環境に大きな変化はない
- 大企業市場では、Zscalerのポジションが強化されている
- プロキシアーキテクチャやマルチテナントアーキテクチャなど、Zscalerの技術的優位性が維持されている
- 競合他社との技術格差は拡大傾向にある
クラウド障害の影響について
- CrowdStrikeの障害後、顧客はレジリエンスにより注目するようになった
- Zscalerは2023年1月にビジネス継続性計画(BCP)サービスを導入済み
- 大手顧客の約40%がすでにBCPを導入している
- 顧客は単一ベンダーへの依存を避けつつ、統合化も求めている
請求額ガイダンスについて
- 2025年度の計算済み請求額は31億1000万ドル〜31億3500万ドルを予想
- 上半期と下半期で成長率に差がある(上半期13%、下半期23%)
- 差の主な要因:
- 販売生産性の改善が下半期に強くなると予想
- パイプラインが下半期の加速をサポート
- 過去の契約からの予定請求額が下半期に大きく増加
プライシング環境について
- マクロ環境は依然として厳しいが、サイバーセキュリティの重要性は高い
- 大企業では「十分に良い」製品では不十分で、高品質なソリューションが求められている
- Zscalerは複数の製品を置き換えることでコスト削減を示し、商談をクローズできている
- 新規・追加販売ビジネスは加速している
大型案件のパイプラインについて
- 製品統合のトレンドは継続しており、Zscalerは有利な立場にある
- 内部的に案件規模が大きくなっている傾向がある
- データ保護が重要な分野となっており、Zscalerの強みとなっている
- Global 2000企業の約35%がすでに顧客だが、さらなる成長の余地がある
新しい販売リーダーシップの成果について
- アカウント中心のアプローチへの移行が進んでいる
- 大口顧客へのアップセルと新規大口顧客の獲得が増加している
- GSI(グローバルシステムインテグレーター)との連携が強化されている
- 高品質な販売リーダーが加わり、大口顧客向けの販売スキルが向上している
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