ジェイフロッグ(ティッカー:$FROG)の2024年度第4四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.19 | $0.14 | 〇 |
売上高 | $116.08M (YoY +19.4%) | $114.24M | 〇 |
ガイダンス 2025Q1EPS | $0.16 ($0.15~$0.17) | $0.15 | 〇 |
ガイダンス 2025Q1売上高 | $117M ($116M~$118M) | $117.41M | × |
ガイダンス 通年EPS | $0.68 ($0.67~0.69) | $0.66 | 〇 |
ガイダンス 通年売上高 | $501M ($499M~$503M) | $500.03M | 〇 |
業績ハイライト
2024年度の主要な財務実績
- 総収益は4億2,850万ドル(前年比22%増)
- クラウド収益は1億6,800万ドル(前年比41%増)
- 粗利益率は83.8%
- フリーキャッシュフローは1億780万ドル(マージン25%)
クラウドビジネスの成長
- 第4四半期のクラウド収益は4,940万ドル(前年比37%増)
- 総収益に占めるクラウド収益の割合は43%(前年37%)
- 新規顧客の大半がクラウドソリューションを採用
エンタープライズ顧客の拡大
- ARR10万ドル以上の顧客数が1,018社に増加(前年886社)
- ARR100万ドル以上の顧客数が52社に増加(前年37社)
- Enterprise Plusサブスクリプションの収益は前年比31%増加
- 総収益に占めるEnterprise Plusの割合は54%(前年49%)
セキュリティビジネスの進展
- セキュリティコア製品は最終ARRの5%以上を占める
- RPO(Remaining Performance Obligation)の約12%をセキュリティコア製品が占める
- 約250社の顧客がJFrog Advanced SecurityとJFrog Curationを採用
- 自動車、金融、ヘルスケア、通信の各業界のトップ5企業から4社獲得
2025年度の見通し
- 第1四半期の収益見通し:1億1,600万ドル~1億1,800万ドル
- 2025年度通期の収益見通し:4億9,900万ドル~5億300万ドル(前年比17%増)
- クラウド成長率は30-32%を見込む
- Net Dollar Retentionは mid-teens で安定化を見込む
質疑応答ハイライト
セキュリティ事業について
- CIOやCISOがポイントソリューションの統合を求める傾向が強まっている
- セキュリティ製品の導入には長期的な実証実験が必要
- MLSecOpsへの関心が高まり、AIモデルのセキュリティニーズが増加
クラウド戦略について
- AWSと戦略的提携を締結し、コスト効率の良いスケーリングを実現
- クラウドマイグレーションのペースは2024年と同様を想定
- 顧客は最小コミットメント以上の使用に慎重な姿勢を維持
マクロ環境と市場動向
- マクロ環境に大きな変化は見られない
- クラウドソリューションの利用は依然として保守的
- AIとMLOpsの本番環境での採用に関して顧客は慎重な姿勢を維持
- 新政権のAI規制への対応を様子見する傾向
GitHub連携について
- DevOps、セキュリティ、CopilotとAIの統合で良好なフィードバックを獲得
- CopilotとJFrogプラットフォームの組み合わせに顧客の関心が高い
- 開発チームのROIに直結する統合が主なフォーカス
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