決算:TEM 2024Q4

決算

テンパスAI(ティッカー:$TEM)の2024年第4四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for TEM

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS-$0.18-$0.15×
売上高$201M
(YoY +35.8%)
$203M×
ガイダンス
通年売上高
$1.24B$1.23B

📊 業績ハイライト

主要業績指標

項目Q4 2024実績前年同期比変化通年2024年実績
売上高2.01億ドル+35.8% 🟢
粗利益1.22億ドル+49.7% 🟢
総契約残高(RCV)9億4000万ドル 🟢大幅増加
ネットリテンション率(NRR)140% 🟢大幅増加
調整後EBITDA500万ドル(2025年予想)2024年比で改善予定 🟢
  • 売上成長率: Q4の売上成長率は**35.8%**と加速。
  • 粗利益: **49.7%**の増加で売上を上回る成長。データおよびサービス部門の好調が主要因。
  • 契約残高: 総契約残高は9億4000万ドルに達し、前年から大幅に増加。
  • ネットリテンション: **140%**と非常に強い顧客維持率を記録。
  • ガイダンス: 2025年の売上見通しを12億3000万ドルから12億4000万ドルに引き上げ。

2025年ガイダンス

  • 売上: 12億4000万ドル(旧ガイダンス12億3000万ドル)
  • 調整後EBITDA: 500万ドルの黒字見込み。
  • Ambry Geneticsの貢献: 2025年は通年で寄与し、成長率は**17%**を見込む。

🎙️ 質疑応答ハイライト

Q1: Ambry Geneticsの統合について

質問: Ambry Geneticsの買収により、西海岸のラボをどのように活用していくのか?
回答:

  • 西海岸ラボにより地理的な冗長性が強化され、シカゴ、ローリー(ノースカロライナ)、アトランタに加え、カリフォルニア州にも拠点を持つことに。
  • 短期的には運用の変更はないが、1~2年以内にサンプルワークフローの一部を移行予定。
  • また、Ambryの遺伝リスク解析アッセイを既存のTempusラボに取り入れることも計画中。

Q2: データ事業に関する成長見通し

質問: データ提供案件で1,000万ドル超の案件がQ4からQ1にずれ込んだとのことだが、2025年ガイダンスに与える影響は?
回答:

  • データ事業の売上は四半期ごとに1,000万ドル規模の受け渡しタイミングによる変動がある。
  • この案件は顧客側の遅延ではなく、自然な進行によるもので、Q1に売上として計上予定。
  • 2025年のデータ売上は安定的に成長を見込んでおり、ガイダンスは保守的に設定されているとのこと。

Q3: Ambry Geneticsの成長率について

質問: Ambryの2025年成長率は17%と見込まれているが、なぜ2024年から鈍化するのか?
回答:

  • 2024年は競合の市場変動とASP(平均販売価格)の改善により成長が加速。
  • 2025年はこれらの要因が一巡するため、成長率は高10%台に落ち着くと予想。
  • 長期的には20%成長を維持できるとの見解。

Q4: データ事業の契約残高(RCV)について

質問: 総契約残高が9億4000万ドルと安定しているが、今後の成長指標としてはどう解釈すべきか?
回答:

  • 2024年に2億5000万ドル相当のデータを納品したにもかかわらず、契約残高は増加しており健全な水準
  • 1億5000万~2億ドル規模の大型契約は年単位で発生するため、四半期ごとに成長率が変動する。
  • 長期的には契約残高は売上成長と同程度のペースで拡大する見通し。

Q5: 保険適用の進展について

質問: Blue Cross, Blue Shieldとのネットワーク契約は、売上やASPにどのような影響を与えるか?
回答:

  • Tempusは依然として50%がメディケア、45%が商業保険を占める。
  • 商業保険でのネットワーク化はASP改善の追い風だが、1社ごとの影響は小規模。
  • ADLT(Advanced Diagnostic Laboratory Test)への移行とXFリキッドバイオプシーの再評価が主要なASP改善要因。

🔍 総括

ポジティブ要素 🟢

  1. 売上および粗利益の加速: 売上成長率35.8%、粗利益成長率**49.7%**と強力なパフォーマンス。
  2. データおよびサービス事業: データ事業の成功により、1,000万ドル超の案件がQ1に繰り越し。
  3. 契約残高: 9億4000万ドルと過去最高水準を維持し、長期的な成長基盤を確保。
  4. Ambry Genetics: 西海岸ラボの取得により、地理的冗長性と長期20%成長の見通しを確保。
  5. 調整後EBITDA: 500万ドル黒字見込みで、キャッシュフロー改善が期待される。

ネガティブ要素 🔴

データ契約の変動: 1,000万ドル規模の案件がQ4からQ1にずれ込み、売上の四半期間変動が発生。

Ambryの成長鈍化: 2025年は17%成長とやや鈍化。2024年の特需要因が一巡することが影響。

保険適用の進展: 商業保険の契約進展は限定的であり、ASP改善への影響は小さい。

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