ロイヤルカリビアン(ティッカー:$RCL)の2025年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
| 結果 | 予想 | 判定 | |
|---|---|---|---|
| EPS | $4.38 | $4.08 | 〇 |
| 売上高 | $4.38B (YoY +10.5%) | $4.55B | × |
| ガイダンス 通年EPS | $15.48 ($15.41~$15.55) | $15.46 | 〇 |
業績ハイライト
2025年第2四半期業績概要
| 指標 | 実績 | 前年同期比 | ガイダンス比 |
|---|---|---|---|
| 調整後EPS | $4.38 | +36% | +0.33ドル上振れ |
| ネット収益利回り(Net Yield) | +5.2% | +5.2% | ガイダンス比 +70bps |
| 旅客数 | 約230万人 | +10% | – |
| 搭乗率(Load Factor) | 110% | +2pt | – |
| 調整後EBITDAマージン | 41% | +300bps | – |
| 営業キャッシュフロー | 17億ドル | – | – |
| ネットクルーズコスト(燃料除く) | +2.1% | – | ガイダンス比▲180bps |
- 業績上振れ要因
- 予想以上の直前予約需要(close-in demand)
- 一部費用計上の後ろ倒し
- 「Cruises」JVの好調、金利費用の減少によるbelow-the-line有利
2025年通期見通し(ガイダンス更新)
| 指標 | 新ガイダンス | 旧ガイダンスからの変化 |
|---|---|---|
| 調整後EPS | $15.41~$15.55 | +$0.23上方修正 |
| ネット収益利回り成長率 | +3.5%~+4% | 上方修正 |
| 容量増加率 | +6% | 変更なし |
| ネットクルーズコスト(燃料除く) | +0.3% | ▲10bps改善 |
| 燃料費 | 11.4億ドル | 66%を市場以下の価格でヘッジ |
| EBITDA成長率 | +17% | – |
| EBITDAマージン | +260bps | – |
- 3Q見通し
- 容量増加率:+3%
- ネット収益利回り成長率:+2%~+2.5%
- ネットクルーズコスト(燃料除く):+6%~+6.5%
- 調整後EPS:$5.55~$5.65
- 4Q見通し
- 容量増加率:+10%(Star of the Seas、Celebrity Excelの寄与)
- ドック入り日数が前年より少なく、APCD増加要因
CEOコメント(Jason Liberty)
- 「我々のブランドと体験価値は消費者に強く支持されており、直前予約需要とオンボード消費の拡大が業績を押し上げた。」
- 「2025年通期の調整後EPSは前年比+31%の成長を見込む。」
- 「新造船・専用リゾート・AI活用による顧客体験の向上が競争優位を拡大し、2027年の“Perfecta”目標(EPS年率+20%、ROIC高ティーンズ)達成に向け順調。」
CFOコメント(Naftali Holtz)
- 「2Q業績上振れ分$0.23のうち$0.10は費用計上タイミングの影響で下期に反映される。」
- 「予約状況は前年並みの水準を維持しつつAPDは上昇。」
- 「Star of the Seasの導入は3Q末のため、3Q収益への貢献は限定的。」
質疑応答ハイライト
需要動向と戦略(JPMorgan)
Q(Matthew Boss): 需要加速の背景と、$2兆規模のバケーション市場での攻めの戦略は?
A(Jason Liberty):
- 直前予約需要が顕著に加速、チケット収入だけでなくオンボード消費も増加。
- 顧客は堅調な雇用・高い資産状況で支出意欲が強い。
- 世界的に旅行需要が強く、特に北米・欧州で活発。
- 攻めの戦略は以下:
- 新造船やブランド強化
- 専用リゾート拡充(Royal Beach Club、Perfect Day Mexicoなど)
- デジタル&AI投資による販売効率化
- ロイヤルティ会員比率が40%に上昇し、リピート率と客単価向上に寄与。
下期ガイダンスとPerfecta目標(JPMorgan)
Q(Matthew Boss): 直前予約の強さが続いた場合、下期の上振れ余地は? そして2027年以降の成長の持続性は?
A(Naftali Holtz):
- 現ガイダンスは最近の予約加速を織り込まず、さらなる上振れ余地あり。
- 2025年はEPS+31%と、Perfecta目標(CAGR+20%)を大幅に上回る成長。
- 2028年はOasis 7、Edge VI、Perfect Day Mexico等の寄与でさらに大きな成長が期待できる。
ロイヤルティ戦略とクレジットカード(Melius Research)
Q(Conor Cunningham): ロイヤルティプログラムや提携カードの戦略は?
A(Jason Liberty):
- 既存の提携カードはあるが、野心的なプランに合致していない。
- 近く大幅改良版を発表予定。
- ロイヤルティ会員は消費額25%増、40%がリピーター。
World Beach Club(Barclays)
Q(Brandt Montour): NassauのRoyal Beach Clubの販売状況と稼働率の見通しは?
A(Michael Bayley):
- 予約開始から非常に強い需要。
- 価格は$139~、Cabanaは1日$10,000で即完売例も。
- 稼働率は慎重に上げ、初期は意図的に制限し体験品質を重視。
直前予約需要と予約リードタイム(Barclays)
Q(Brandt Montour): 直前予約の強さは長期予約を圧迫していないか?
A(Jason Liberty):
- ミレニアル世代中心の短期旅行需要が近接予約を押し上げている。
- 2026年の予約は前年並み水準かつ高価格で進捗。
- 長期予約需要は堅調で、圧迫は見られない。
Riverクルーズ事業(Cleveland Research)
Q(Vince Ciepiel): Riverクルーズの将来展開規模と計画は?
A(Jason Liberty):
- 2027年にCelebrityブランドで開始予定。
- 既に顧客から高い関心を獲得しており、できる限り早期の拡大を目指す。
- 差別化された船舶設計と寄港地体験を提供予定。

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