マンデードットコム(ティッカー:$MNDY)の2024年第1四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | $0.61 | $0.40 | 〇 |
売上高 | $216.9M (YoY +34%) | $210.6M | 〇 |
ガイダンス 2024Q1売上高 | $228M ($226~$230M) | $225.2M | 〇 |
ガイダンス 2024通年売上高 | $945M ($942M~$948M) | $934.6M | 〇 |
業績ハイライト
業績ハイライト
- Q1の業績は予想を上回り、新製品の採用増加、力強い収益成長、記録的なフリーキャッシュフローを達成
- 全事業セグメントで製品需要は引き続き堅調
- 価格モデルの調整により、Q1の解約率は過去最低を記録
- 月次の新規顧客と月次課金顧客に対する新価格設定はQ1に効果があり、年次契約の顧客は更新時に新価格が適用される
製品アップデート
- monday sales CRMとmonday devが全顧客に公開され、Q1でアカウント数が加速
- 2024年後半に新製品monday serviceの提供開始予定
- AIシステムの機能強化を発表。AIオートメーション、スマートカラム、AIパワードテンプレートなどを導入
財務実績
- Q1の総収益は2億1690万ドル、前年同期比34%増
- Q1の非GAAP営業利益率は16%
- Q1のフリーキャッシュフローは記録的な8990万ドルに達し、フリーキャッシュフローマージンは41%
- 2024年通期の収益予想を9億4200万ドル~9億4800万ドルに上方修正し、成長率は29%~30%の見込み
質疑応答ハイライト
CRMとdevツールの採用について
- CRMとdevツールの採用は順調に進んでおり、Q4やこの1年間よりもQ1でアカウント数が増加
- 主に中小企業での採用が多いが、将来的には大企業の採用も目指す
- 既存顧客による利用が多く、新規顧客獲得にも寄与している
- CRMとdevツールの採用が進むことで、顧客のプラットフォーム利用が促進され、解約防止につながると期待
価格改定の影響について
- 月次契約と新規顧客には、Q1から新価格が適用された一方、年間契約の顧客は更新時に新価格が適用される
- 当初の予想を上回る価格改定の効果があった
- Q1はネットドル・リテンションが過去最高を記録し、上昇傾向が続いている
- 年間契約顧客への価格改定の影響は今後数四半期で明らかになる見通し
中小企業セグメントの動向について
- 中小企業セグメントは引き続き強く、総ARRの約45%を占める
- 新製品(CRM、dev)が中小企業顧客に好評
- 価格改定後も中小企業の解約は予想より少なかった
- 競合他社が大企業向けにシフトする中、当社は中小企業にフォーカスしシェア拡大を狙う
大企業向け事業の進捗について
- 大企業向けの事業拡大に向けて、プラットフォームのスケーラビリティやセキュリティ、ガバナンス機能を強化
- パートナーネットワークを活用し、当社の営業地域外の大企業にもアプローチ
- 大企業向けのパイプラインは順調に拡大しており、今後の大型案件獲得に期待
- 大企業では新製品(CRM、dev)の採用ペースは中小企業ほど速くないが、ワークマネジメント製品の採用が進むにつれ、新製品の採用も進むと予想
AI機能の導入とその影響について
- 最近、AIオートメーション、スマートカラム、AIパワードテンプレートなどのAI機能を導入
- 顧客がAIをワークフローに統合し、ビジネス価値を引き出すことが可能に
- 今後1年程度で、顧客によるAI機能の採用が大幅に増加すると予想
- AI機能の導入により、顧客のプラットフォームへの依存度が高まり、解約防止効果も期待
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