決算：HIMS 2024Q1

ヒムズ＆ハーズ・ヘルス (ティッカー：$HIMS)の2024年度第1四半期決算についてまとめます

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

業績ハイライト

第1四半期の業績は好調

• 売上高は前年同期比46%増の2億7820万ドル
• 調整後EBITDAは3230万ドル
• 純利益は1110万ドルと10倍に増加し、2024年通年でのGAAP利益を確信
• 最高記録となる17万2000人の新規ユーザー獲得

パーソナライズされた処方薬が成長を牽引

• パーソナライズされたサブスクリプションのユーザー数は前年比3倍の60万人超に
• パーソナライズされた製品への移行により、リテンションの向上とコストの効率化が期待される
• 今後数年でユーザーの大半がパーソナライズされた製品を利用する見込み

2024年通年の業績予想を上方修正

• 売上高は12億ドル〜12億3000万ドル（前年比38%〜41%増）を見込む
• 調整後EBITDAは1億2000万ドル〜1億3500万ドル
• 2025年のノンGAAP目標を1年前倒しで達成する見込み
• 2030年までに調整後EBITDAマージン20%以上を目指す

製薬施設への投資を拡大

• ロボット工学やソフトウェアの導入により、パーソナライズされた製品の幅と生産能力を拡大
• 数週間以内に新製品を発売予定
• 設備投資は今後3年間で拡大の見込み

質疑応答ハイライト

マーケティング効率の改善について

• パーソナライズされた製品の拡充により、多様な顧客層を獲得
• 手頃な価格設定とパーソナライズされた製品の組み合わせが、顧客獲得の効率化に寄与
• マーケティング費用は四半期ごとに変動の可能性があるが、年間ベースでは1〜3ポイントのレバレッジ改善を見込む
• 2030年までに調整後EBITDAマージン20%以上の達成を目指す

パーソナライズされた製品によるリテンション改善について

• パーソナライズされた製品は、従来の代替品と比較してリテンションが高い
• 顧客のニーズに合わせた製品設計により、何年もの継続利用が期待される
• 副作用の懸念や使用感の好みなど、顧客の解約理由を分析し、次の製品開発に活かす

女性向け事業の成長について

• 皮膚科、ヘアケア、ウェイトロス、メンタルヘルスなど、女性向けカテゴリーが全体の成長を牽引
• 市場浸透率はまだ1〜2%と低く、大きな成長の余地がある
• ブランド認知度向上に向けた投資が奏功し始めている

2024年業績予想の上方修正の背景について

• 第1四半期の勢いが予想以上だったことが主な要因
• パーソナライズされた製品の採用率が高く、リテンション向上にも寄与
• 全ての主要カテゴリーで好調が継続しており、今後も革新的な製品ラインナップの投入を予定

GLP-1（糖尿病治療薬）の導入について

• 今年中にGLP-1関連製品の発売を予定
• GLP-1の価格設定については現時点でコメントは控える
• GLP-1を含む処方薬の安全性と臨床的な優秀性が重要であり、市場で最高品質の製品を提供することを目指す