シンボティック(ティッカー:$SYM)の2024年度第2四半期決算についてまとめます
決算概要
アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。
結果 | 予想 | 判定 | |
---|---|---|---|
EPS | -$0.07 | -$0.04 | × |
売上高 | $424M (YoY +59%) | $413M | 〇 |
ガイダンス 2024Q3売上高 | $460M ($450M~$470M) | $447M | 〇 |
業績ハイライト
第2四半期の財務業績が堅調に推移
- 第2四半期の売上高は前年同期比59%増の4億2,400万ドル
- 受注残高は228億ドルに
- 継続的な売上高は前年同期比145%増加
- 営業レバレッジが改善し、調整後EBITDAマージンは5.3%に
イノベーションのペースが加速
- 人工知能と自動化の中核技術を進歩
- システムパフォーマンスと顧客体験を向上
- 安全性を高め、展開スピードを加速
- 新しいAIチップの導入でSymboticの計算能力が向上
GreenBoxが初の物流サービス顧客を獲得
- GreenBoxがC&S Wholesale Grocersの物流業務を受託
- GreenBoxがC&S向けに物流施設を建設・運営
- GreenBoxは全米で物流施設の候補地を評価中
- GreenBoxの経営チームの初期採用が開始
生鮮品対応の取り組みを推進
- 生鮮品施設でのロボットの試験運用を開始
- 生鮮品対応に向けた主要なマイルストーンは1年以内に達成見込み
- 生鮮品分野にSymboticのソリューションが適していると確信
質疑応答ハイライト
イノベーションロードマップの進捗について
- ロボットにビジョン技術を導入し、変形したボックスも認識可能に
- ルーティングアルゴリズムを改良し、ロボットの信頼性が向上
- 生鮮品のテストを開始。32度から55度の環境で問題なく動作することを確認中
- 冷凍環境でのロボットのテストが次のステップ
- 約1年以内に生鮮品対応の発表を予定
システム導入の加速について
- 直近の3つのシステム導入で20ヶ月を達成
- サプライチェーンと社内での継続的な学習効果
- 自社と顧客間のコラボレーション強化
- ビルド手順とテスト手順の品質と標準化
- 今後は12ヶ月未満の導入期間を目指す
GreenBoxとC&Sについて
- C&SにとってGreenBoxは自動化導入を加速する手段
- C&Sとの取り組みが最初の実証事例
- 他の顧客やC&S内の追加案件の可能性あり
- GreenBoxはC&S以外の顧客獲得も視野
生鮮品対応の主要マイルストーンと市場性
- 約1年以内のマイルストン達成を予想
- 生鮮品は現在のTAMには含まれていない大きな市場
- 常温の建物は1平方フィートあたり100〜125ドル、生鮮品は250ドル、冷凍は350ドル
- 高密度保管により大きな価値を提供可能と確信
製造のアウトソーシングがシステム導入能力に与える影響
- アウトソーシングはスケーリングのために実施したもので、すでに達成済み
- 今後のシステム導入能力の拡大に制約はない
- 第2四半期のシステム着手数減少は一時的で、下期には増加予定
- 228億ドルの受注残高を反映し、着手数は増加する見通し
GreenBoxの立ち上げスピードについて
- 今四半期にGreenBoxの経営陣の採用を開始
- 今後数四半期でGreenBoxの人員を拡充
- 6月期にGreenBoxから初の売上計上予定
ブレークパックの単体展開の可能性
- 顧客はケースを保管する必要があり、通常のSymBotとの併用は必要
- 保管ソリューションの規模は小さくて済む可能性あり
- ブレークパックはSymBotの一部の機能を必要とする
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