決算:CRCL 2025Q3

決算

サークル(ティッカー:$CRCL)の2025年度第3四半期決算についてまとめます

finviz dynamic chart for CRCL

決算概要

アナリスト予想平均と結果の比較をまとめます。

結果予想判定
EPS$0.64$0.16
売上高$740M
(YoY +65.9%)
$699.57M

業績ハイライト

売上・利益・調整後EBITDA

項目第3四半期(Q3 2025)前年同期比
売上および準備金収入合計7億4,000万ドル+66%
調整後EBITDA1億6,600万ドル+78%
調整後EBITDAマージン57%+737bps(前年同期比)

💬 Jeremy Fox-Geen(CFO)コメント:「我々のビジネスモデルは非常にスケーラブルで、プラットフォーム全体に強力なオペレーティングレバレッジが内在しています。」


USDCサーキュレーションとネットワーク成長

指標第3四半期(Q3 2025)前年同期比
USDC流通量(期末)737億ドル+108%
オンチェーントランザクションボリューム9.6兆ドル+580%
Circleプラットフォーム上のUSDC残高102億ドル約14倍

📈 USDCは市場全体を上回るペースで成長中。市場全体のステーブルコイン流通は+59%、Circleのシェアは29%に拡大(Visa推計ではUSDCの取引量シェアは40%)。


その他の指標とプロダクト展開

指標・項目数値備考
Cross-Chain Transfer Protocol(CCTP)取引高313億ドル+640%、ブリッジ取引の47%を占有
USYC(トークン化MMF)残高約10億ドル6月末比で3倍超、世界第2位のトークン化MMF
対応チェーン数28チェーン四半期内に5チェーン追加
その他収益(高マージン)2,900万ドル前年同期は100万ドル未満
サブスクリプション/サービス収益2,360万ドル主にブロックチェーンパートナー契約
トランザクション収益470万ドル前四半期比減(Q2にUSYCリデンプション急増の反動)

ガイダンス(2025年通期)

項目ガイダンス
その他収益9,000万〜1億ドル(上方修正)
RLDCマージン**38%**前後(上限見通し)
調整後営業費用4億9,500万〜5億1,000万ドル(上方修正)

⚠️ コスト増要因:プラットフォーム投資拡大+IPO後のストックオプションに関連する給与税(Q3で5,000万ドル計上)


プラットフォーム戦略と新製品

ARCネットワーク(経済OS)

  • パブリックテストネット公開:100社以上のグローバル金融企業が参加(例:Apollo、AWS、BlackRock、HSBC、Mastercard、Visa など)
  • ネイティブトークン発行を検討中:「ガバナンス、インセンティブ、ユーティリティ」を目的とするトークンの可能性を探る
  • 目的:ステーブルコインベースのリアル経済活動をオンチェーンに取り込む

Circle Payments Network(CPN)

  • 参加金融機関数:29行、審査中:55行、導入検討中:500行
  • 対応国/地域:米国、ブラジル、カナダ、中国、香港、インド、メキシコ、ナイジェリアなど(今後:EU、フィリピン、UAE、英国など)
  • 月次TPV成長率5ヶ月で100倍超
  • 直近30日間年換算取引高34億ドル

🚀 Jeremy Allaire(CEO)コメント:「CPNとARCの統合によって、リアルタイムで低コストなFX決済インフラが可能となり、グローバルな決済基盤としてのポテンシャルが高まる。」


質疑応答ハイライト

CPNの成長と収益化の可能性(Citi・Peter Christiansen)

Q:CPNの収益化タイミングと将来的な規模感は?
A(Allaire):「今は規模拡大に集中。参加企業の品質を重視し、マルチラテラルな枠組みを活かして本格的なユースケースを提供したい。」

A(Fox-Geen):「ネットワークの成長が最優先。将来的にはマイクロフィーなどによる収益化も視野にあるが、既存の金融モデルより遥かに低コストで高スケールな仕組みにする方針。」


ARCトークン構想とガバナンス(Canaccord・Joseph Vafi)

Q:ネイティブトークン導入のメリット・懸念点は?
A(Allaire):「世界中の金融機関が参加するネットワークにおいて、分散型でガバナンス可能な仕組みが重要。トークンはユーティリティ、インセンティブ、意思決定の透明性確保に貢献すると考えている。」


マーケットシェア拡大の要因(Seaport・Jeff Cantwell)

Q:シェアが28%→29%に拡大、要因は?
A(Allaire):「技術進展・規制明確化に伴い、USDCを採用する大手金融・決済企業が増加。信頼性・流動性・準拠性が差別化要因。」


利用用途の多様化とユースケース(Needham・John Todaro、Goldman Sachs・James Yaro)

Q:USDCの非クリプト分野でのユースケースは?
A(Allaire):「B2Bクロスボーダー送金、企業のトレジャリーマネジメント、デジタルドルのストアバリュー用途が拡大。DeFi外での活用も増加。」


競争環境とUSDCの優位性(Mizuho・Dan Dolev)

Q:ステーブルコインはコモディティ化するとの指摘にどう答える?
A(Allaire):「インフラとしてのネットワーク効果、グローバルな流動性、規制適合性を備えるUSDCは“勝者総取り型”の市場で強固なポジションを築いている。」


他の収益項目の増減(JPMorgan・Ken Worthington、Autonomous・Ken Sekowski)

Q:サブスク収益の成長要因とトランザクション収益の前四半期比減は?
A(Fox-Geen)

  • サブスクリプション収益:新規チェーン導入に伴う一時的な前払い手数料の計上が大きい(=季節性がある
  • トランザクション収益:前四半期はUSYCのリデンプションに伴う一時的なスパイクがあり、Q3は正常化

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